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劇場つながり

各種観劇日記。基本的に劇団四季のみ、のはずが最近は色々と手を広げてます。書きやすさ優先でレポ内の俳優名は敬称略ですのでご了承くださいm(_ _)m

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たまには読書もしてみるもの   『超』楽屋《2015年2月23日(月)》 

今回観たのは清水邦夫の戯曲「楽屋」だ。
この作品は以前吉沢梨絵が自らプロデュースした時に一度だけ観ている。
この時はほぼ普通のストレートプレイでありながら朗読劇という
形を取っていた。

さて「楽屋」という作品はウィキによると累計上演回数が日本一だという。
何がそこまで観客を惹きつけるのか?
確かに前回吉沢梨絵版を観た時は相当な生々しさと濃密な空気にヤラレた
という印象が残っているが、話の内容としてはとても一般受けするような
物ではないし、大がかりな作品でもない。
前回も今回も小さいところで観ていることもあるだろうし、
作品の舞台がまさに楽屋内だけなので、あの濃密感を出すためには
大きい会場では出来ないだろうなぁ、と。
作品に似つかわしくもないし。

で、今回の楽屋は劇団BOOGIE☆WOOGIEの小川信太朗が演出。
ちょっと前にも上演されたのだが、この時はタイミングを逸して
観に行っていない。
今回はキャストもより惹かれる人が混じっていたのと、前回見逃しているので
必ず行かなければ、と思っていたのだ。

今回観るにあたってはちゃんとどういう話しなのかを把握しておきたくて
珍しく原作を買ってみたw
ほんの体裁はまさに戯曲。
150223_4.jpg

時間があまりない中で急ぎ気味で読んだせいもあるかもしれないが、
前回体感したあの濃密さはあまり活字からは感じられなかった。
でも設定はよく分かった。

というわけで元々は秋葉原の会場だったものが諸事情で変更になった
西日暮里近辺のキーノートシアターにやって来た。
雨降るなんて言ってなかったのに結構降ってたぞ。。。
150223_2.jpg

明治通り沿いにあるのだが、小劇場があることはパッと見ではわからない。
何とも言えない会場だ。渋すぎる。アングラ臭漂いすぎる。
が、地下にある会場に降りて行くと中々きれいなところだったw
150223_1.jpg


劇場内に入るとこの幕が。
150223_3.jpg

昔の歌謡曲が流れていたり、この幕があったりで再び良い意味での
アングラ臭が漂う。
あ、劇場内は開演までは撮影OKでした。

という今回のキャスト。

女優A:深見由真
女優B:上田亜希子
女優C:五十嵐可絵
女優D:三田寺理紗

全24公演すべてが違う組み合わせのキャスト。
その中で上田亜希子と五十嵐可絵の組み合わせがあって観に来られる日が
この日しかなかった。だってこの組み合わせ2回しかないんだもん。


この楽屋という作品、やっぱり濃いですわ。
もう天一のスープくらいどろどろですわ。
そして前回同様にキャストによる幅が物凄くありそうだと感じた。
同じキャストでも日によってだいぶ違うかも。
ストーリーそのものを楽しむというより、女優役を演じている
キャストたちの存在をひたすら楽しむことが出来れば、
物凄く面白い作品だ。
逆にそこを楽しめなければ観ている間ずっとしんどい。
自分はかなり楽しんだ。本当に面白い作品&キャストの演技だった。

観ながら思ったのは「この作品は誰のためにあるんだろう?」ということ。
演劇だからもちろん見せるためにあるわけなのだが・・・
女優であることに執拗なまでの執念を見せる4人の登場人物を演じる
4人のキャスト。
この作品は演じる女優たちが女優でいられるようにするためにある
作品なんじゃないか?と思ったりもした。
要するにこの作品は観客の物ではなく女優のための作品なのだ。

演じる女優たちはそれぞれかなりの物を要求されるこの作品。
これを演じられるようになるためには相当な努力が必要となり
その分レベルアップする、という側面もあるだろう。

いずれにしても女優のための作品なのだから、世の中に女優がいる限り
きっと廃れることはない作品なのだろう。

ただしこれを演劇というエンターテインメントとして提供するためには
出演キャストが相当な物を見せてくれない限り、女優の自己満足の作品に
なってしまう。
上演時間はお尻が痛いだけの辛い時間となってしまう。
そういう意味でも今回の「楽屋」は観客にとって有意義な時間になったのでは。


そんな濃密な時間を提供してくれたキャストたちの感想をさくっと。
この人がいたから観に来た、という上田亜希子。
ブログとかTwiter観てる限りだとふんわりしているイメージの人だ。
そんな彼女の女優Bは静かな執念、激昂する執念、そしてある種の諦めなど
色々な奥の深さを感じさせてくれた。
さらりと涼しい顔をしながらも秘めたものが滲み出る、というか・・・
いやぁ、やっぱり良い女優さんなのだ!!

もう一人も目的だった五十嵐可絵。
前回観た「紫陽花河原恋顛末」ではチャキチャキっとした町娘を
抜群の安定感で見せてくれた。
そんな彼女が今回は登場人物で唯一生身の人間である女優Cを演じた。
(あ、女優Dは途中まで生身の人間だけど)
これがまたもう倒錯してしまっているかのような入り込みっぷり。
とても町娘を演じた人と同じ人だとは全く思えない。
一部の女優Cとの掛け合い以外は基本的に一人芝居に近い形なのだが
余りの生々しさのせいか、女優Dの三田寺理紗が涙を流してしまっていた。
役柄上女優Dは泣いてはいけないと思うのだが、あの芝居を同じ板の上で
観させられたら・・・・というくらいの凄さ。


その女優Dの三田寺理紗。
この人は全くの初見。家に帰ってから調べたら演劇ユニットみたいなこと
やっててグラドルっぽいこともしてる人だった。
見た目からして女優Dで、演技も見た目のままだったらやばいかなと
思っていた。
が、それは全くの杞憂だった。
吉沢梨絵版の時の山田ひとみもちょっとイッテしまった不思議ちゃん風で
それがある意味ホラーっぽい感じもあって良かった。
今回の三田寺理紗は不思議ちゃん要素も有るものの、どちらかというと
子供寄りな感じ。
悪意はないけど思い込んだままを表現してしまう女優Dで、
その無邪気さが怖い、みたいな。
この人の演技は面白い。良い人を発見した!


女優Aの深見由真。
女優Aは登場人物の中で一番楽屋通いが長い人物だ。
その分色んな事を達観しているところもあり、静かで落ち着いている。
それでも消すことはできない女優であることに対する執念が
静かに渦巻いている。
そんな女優Aをまさに体現していてすごく説得力があった。
この人は間違いないな、と思える説得力だ。


というわけで、2回目にして初めてこの作品の本来の楽しみ方が
わかったような気がした今回の観劇。
原作を読んでから観に行ったことで、平面が立体になる瞬間を
まさに体感できた気がした。
そして立体化された時に出演する女優たちがここまでの物を
表現するだろうということを想定して書かれているであろうこの作品。
物凄く良い本だ。


やっぱりもうちょっと読書するべきかねぇ。。。
無理だとはわかってるけど書いてみたww
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Posted on 2015/02/24 Tue. 20:27 [edit]

category: その他舞台

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