05 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 07

劇場つながり

各種観劇日記。基本的に劇団四季のみ、のはずが最近は色々と手を広げてます。書きやすさ優先でレポ内の俳優名は敬称略ですのでご了承くださいm(_ _)m

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Posted on --/--/-- --. --:-- [edit]

category: スポンサー広告

TB: --    CM: --

--

生きているってす~ば~らし~い♪ あ、ユタじゃないよ  音楽劇 君よ生きて《2014年3月22日(土)ソワレ》 

望月龍平シアターカンパニーおよびOOBJの今年初めての舞台作品。
(ランチボックスは除く)
「音楽劇 君よ生きて」はシベリア抑留をテーマにした作品である。

シベリア抑留をテーマにした作品というと四季の「異国の丘」がまず
思い出される。
エンターテインメントとしての演劇を楽しむというより、演劇作品に姿を
変えたドキュメンタリーを目撃するという趣もある。
観る方もそれ相応の覚悟をもって望まないと、という雰囲気を
漂わせているのが「異国の丘」やその他の昭和3部作だ。

なのでOOBJの今年初めての作品のテーマがシベリア抑留と聞いた時は
それぞれテーマを持ちながらもエンターテインメント性が高かった
他の作品(トゥエルブ除く)と比べどうなんだろう、ということと
四季の作品同様に観る覚悟をもって行かないといけないかなぁと
構えてしまう部分もあった。
それに今回望月龍平は演出のみで脚本は「まきりか」という
初めての人だったのでどうなるのか予想しにくいということもあった。

今回の会場は新宿御苑前。
そういえば新宿御苑って入ったことないかも。
この辺は全く用事がないしなぁ。
ちょっと早くついてしまったので近くのドトールで時間をつぶして
開場10分くらい前に会場に着くと既に並んでいる。
140322_1.jpg

今回は全部自由席でチケット申し込み順の整理番号の順番で入場だったのだが
整理番号が1番!
どんだけとっとと申し込んだんだw

という今回のキャスト。

大川善吉 :小西 のりゆき
大川ともき :北村 毅
大川朝子 :伊東 えり
日高邦夫・豊田部長 :武藤寛
山本清治・久保 :青木結矢
相原敏郎・山岡 :溝渕俊介
小山チズ・ミユ :水野 貴以
アリョーナ・さとみ :武田 優子
バイトちゃん/Violin :平川 めぐみ
Guitar・Vocal :ユウ サミイ
Piano :まき りか

小西のりゆき、武藤寛、青木結矢、平川めぐみなど、OOBJではおなじみの
メンバーもいるが武田優子以外はまったくの初見だ。
武田優子は昨年の大人の麦茶の「ゆびにのこるかおり」で観ている。
確固たる雰囲気を持った良い女優だという印象が残っている。

会場のサンモールスタジオはキャパが90くらいだろうか。
この作品では舞台の正面が斜め方向に設定されており、
8席用意されたステージシートを含めると、ほぼ360度観客に囲まれるような
造りになっていた。中々珍しい造りだ。
セットらしいセットはなく、小道具入れ兼椅子のような箱が4つあるのみ。
あ、机も一つあったかな。
いずれにせよいたってシンプルな舞台だ。

演目紹介上のあらすじはこんな感じだ。

<あらすじ>===============================================

ある夜の舞鶴港、小樽から着いたフェリー。仕事をやめ、恋人にも振られ、
自転車であてのない旅をするトモキが港に降り立った。
そこで、亡くなったはずの曾祖父・善吉と出会い、トモキをシベリアへの
時空を超えた旅絵と誘う。
そこは第2次世界大戦後のシベリアのラーゲリ(収容所)だった。
トモキは善吉として、そこで生きることになり・・・

===========================================================

ネタバレあるので、この先はネタバレでも構わない人だけお願いします。


今回の演目は抑留者の引き上げ港であった舞鶴市の協力もあったようで
舞鶴市が行っているユネスコ世界記憶遺産への登録に関することにも
触れられていた。

あらすじでわかるように、「異国の丘」とは違いちょっとファンタジーっぽい
作りになっている。
そしてトモキの前に現れるシベリアから生還した善吉は、死人であることを
わかりやすくするために、三角の布を頭に巻いて登場したり、
かなりユーモラスなシーンも序盤は少なくない。
オープニングの歌で厳粛なムードになっていたので、やっぱり覚悟しながら
観ないとかなと思っていたのだが、望月龍平らしい演出が場の雰囲気を
和らげていた。
そのことで自然に物語の中に入っていくことができた。

シベリアに舞い込んだトモキは、悲惨で過酷な状況の中にありながらも
人間らしさを失っていない収容所の仲間たちとの触れ合いの中で
そこで何があったのかを観客と一緒に学んでいく。
その仲間たちも一人は帰国がかなわず死に、一人はやっと帰国が叶った帰途で
死に、一人は帰国したにも関わらず共産主義者のレッテルを張られ殺される。

トモキはそんな史実を体験していきながら、自分が未来を見据えながら
必死に帰国し、命を繋げていった人たちの想いを受けて今を生きている
ということに気付く。

帰国した抑留者は66万人で、今の日本人の11人に1人はその子孫であるという。
今の日本はそうした人々がいたからこそあるのだということも
あながち大げさではない。


さて、今回のこの作品。
演劇という側面から見ると、とにかく初演とは思えない完成度の高さだ。
作品の奥行きがすごくて、抽象的な書き方になるがとても立体的だ。
現在と過去の行き来もすごく自然で、フッと現在に戻ったりする。

特に印象に残ったのは、善吉の帰国の場面をトモキが追体験した後に、
善吉が同じ場面を再現し、そのまま話が続いていくシーン。
なんか映像でも見ているかのような感覚に陥る見事な演出だった。
個人的には一番グッと来たシーンだった。

今までに何作か望月龍平の演出作品を観ている。
今回は変な言い方であまり好きではないが、神懸ったかのように見事だった。
贔屓の引き倒しのように聞こえてしまうかもしれないが、見事の一言。


そしてその演出を余すところなく伝えたキャスト陣も素晴らしかった。
今回のような良い芝居を観ると、日本の演劇は捨てたもんじゃないなと思う。

そんな中で、飄々としながらも暖かく大きな心で子孫であるトモキを
見つめる善吉を演じた小西のりゆきは、自分が今まで観た中では
一番のはまり役だった。
まさに役を生きている感じ。
この人の歌はソウルフルで大好きなのだが、今回は特に良かった。
自分がこの人の歌に求めるものが全て盛り込まれていた。
まさに魂の歌そして演技だった。

そんな小西のりゆきをはじめとして、キャスト全員見事の一言。
完成度の極めて高い作品と相まって、本当に良いものを観たという
余韻を残してくれた。


重いテーマを持ちながらも、その裏にあるメッセージをわかりやすく
伝えてくれるこの作品。
今回は全10回の公演だが、もっと長く続けてほしい作品だった。
もし今後再演されるようなことがあれば、シベリア抑留という重いテーマに
尻込みすることなく、身構えることなく是非観てほしいと思える
素晴らしい作品だった。


よろしければポチっと
にほんブログ村 演劇ブログ 劇団四季へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

Posted on 2014/03/23 Sun. 23:03 [edit]

category: OOBJ:本公演

TB: 0    CM: 12

23

コメント

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます

 |  # | 2014/03/24 03:58 | edit

Re: 願望 

たぶんDVDは発売されると思います。
劇場でアンケートに答えてくれた人から抽選で3名にDVDプレゼントってやってましたから。

ウレシパモシリの会場はですね。。。確かに分かりにくいかもです。
劇場前に行ってもどこが入口かわからない佇まいなんですよね。
コインパーキングの隣にあるので、それを目印にすると良いかもしれません。
僕もいつ行くか思案中です。

URL | nalaniconey #- | 2014/03/24 09:44 | edit

あのミニサイズの椅子っ 

こんにちは

大変、遅くなりましたが
梨絵サンのレポート、ありがとうございました☆
絶対後悔するってわかっていての欠席っ・・

あらためて
う、うらやましい
素敵なレポートに強烈な追い撃ちをかけられました(笑)
もー不覚の極みです(笑)


さて
「君よ生きて」ですが、
自分、4回の参加でした

ソワレって夜公演でしたか?
すいません(汗)

確か、演者サンに力が入っちゃって伝染した回ですねっ
自分も、その辺りは、嫌いではなくってむしろ大歓迎なんですが・・・

そーいった意味では、
その日のマチネ?
は、完璧!(と感じました)
それぞれの役柄に、はまり込んで、
めっちゃつまらない言い方ですが
まさにDVDの永久保存版で、
何の違和感もなくって、
まさに、その場を体現した感じでしたね☆

歌は、水野サン(女学生役)に泣かされました
感情の高ぶりにも左右されない抑えこんだ声質には、
しっかりと真っ直ぐに心、揺さぶられました


今回、トゥエルブ(カナ?)の
告知チラシがありませんでしたが、もしかしたら再演の方が早いかもっ(笑)

URL | 松 #USanPCEI | 2014/03/25 19:10 | edit

Re: あのミニサイズの椅子っ 

>松さん

そう。欠席してはいけないのですよww
間違いなく後悔しますから。
ほんとあのライブは個人的にはベストだったかもです。

「君よ生きて」は4回ですか!
相変わらず石油王ですね(笑)
はい、ソワレは夜です。
確かに役者さんたち伝染してましたね(笑)
でも基本的にあのカンパニーってそういうのは気にしてないですよね。
僕もあのカンパニーであればあんまり気になりません。
四季だとめっちゃ気になりますがw

なるほど。マチネは完ぺきだったんですね。
そういう回がきっとDVDになるんでしょうね。

水野さんは初見でしたが歌も上手いし演技も良いし、良い役者さんでしたね。
鳴きながらの芝居を見るといつも思うんですけど、よくセリフも歌もブレないなぁ、と。

トゥエルブは今から頑張って宣伝しないと大変そうですよねぇ。
何と言ってもキャパ400ありますから。
400あるとは思えない良い雰囲気の劇場ですが。

ところで最前列のミニサイズの椅子。
Second Of Lifeの時もあったような気がします。
あれに座ったら疲れて観劇どころではないかも(笑)

URL | nalaniconey #- | 2014/03/25 19:57 | edit

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます

 |  # | 2014/03/25 21:40 | edit

ごめんなさい 

今頃、
気付きました
観劇は、土曜だったんですね
あちゃ
文章はよく見なさいって話しですね(汗)

自分、
金曜・日曜の昼夜でした・・・
自分の回の、列最前の方は、
違う方のよーでしたが、10番ごとのけっこうアバウトな入場順だったので、
てっきり、日曜のソワレだと勘違いしてました


はい
合計3回、お世話になりました
一度座って、移動する方々もちらほらで
おかげさまで現在、お尻が筋肉痛です(笑)

URL | 松 #USanPCEI | 2014/03/26 01:21 | edit

Re: Secod… DVD 

うちも届きましたよ~。
ちらっと見たんですが、冒頭の吉沢さんの表情だけでどっと疲れました(笑)
あの作品はDVD見るのも覚悟が要りそうです。

平川さんは歌上手いですよねぇ。
文七のお久のイメージしかなかったんで、初めて聞いた時は驚きました。
ほんと見るからに「良い子」って感じですね(笑)

URL | nalaniconey #- | 2014/03/26 07:52 | edit

Re: ごめんなさい 

>松さん

あ、金・日だったんですね。
入場はロビーに入れる前からある程度整理してくれればいいのに、と思いました。
まぁ良いんですけど。

僕は舞台サイド側に座ったので最前列でしたがちび椅子のお世話にはなりませんでした。
ちび椅子は最前列なのに最後まで空いてましたもんね。
今回みたいな良い作品は複数回観たいので、できれば今度は週末を2回入れてほしいところです。

URL | nalaniconey #- | 2014/03/26 07:55 | edit

ニアミスですね 

こんばんは

いつも楽しく拝見してます。

今回の「君よ生きて」私は日曜日の夜に観劇しました。
感想は、まったく同じです。
私の気持ちの中では、「家に帰る」という重要なテーマに
アグリーしました。

実は、主さんとはかなりニアミスしていると思うのです。
リエライズは私は3回行ってます。
(リエライズのライブ、同じメンバーが観劇しているのが驚きます)

また、龍平劇団のサービス公演。
http://musicaltheater.blog130.fc2.com/blog-entry-181.html
この日は私もいました。

そのほかにも四季の舞台といい、たぶんお顔を拝見すれば
わかる関係だと思います。

微妙に近い関係、大事にさせてください。

感想は、いつも同じ思いです。
これからも、いい評論を頼みます

URL | ライオンキング #sSHoJftA | 2014/03/26 22:41 | edit

Re: ニアミスですね 

>ライオンキングさん

書き込みありがとうございます!

ニアミスですねぇ(笑)
リエライズを3回ということはリエライズは皆勤賞ですね。
そう、同じメンバーが観劇してますよねww

龍平劇団に行くと知った顔がたくさんいます。
知ってるのは顔だけなんですが(笑)
お互い「また来てるね」てな感じでしょうか。
きっとライオンキングさんとも「あ、あなたが!」となるんでしょうねw

今後ともぜひぜひよろしくお願いします!

あ、いい評論が書けるかはわかりませんが(笑)
評論というかただの駄文ですし。。。

URL | nalaniconey #- | 2014/03/27 07:41 | edit

嬉しいレポートありがとうございます。 

nalaniconeyさま

君よ生きて、楽曲提供、音楽監督 のユウサミイです。

ご観劇いただいたうえ、素晴らしいレポート、本当にありがとうございます。
出演キャスト、制作陣にとって、こんなにうれしい事はありません。

望月とも毎日のように話すのですが、なんとしても再演いたします。

今後ともよろしくお願いいたします。

URL | ユウサミイ #- | 2014/04/08 10:15 | edit

Re: 嬉しいレポートありがとうございます。 

>ユウサミイさん

ええ!!!ご本人ですか!!!??
こんなブログにわざわざコメントを寄せていただきありがとうございます!
本当に光栄です!

脚本も演出も音楽もキャストの皆さんも本当に素晴らしかったです。
作品のメッセージはもちろんですが、良い作品を観た時の充足感を
思いっきり感じた作品でした。
こういう作品はもっと多くの人に観てほしいので、再演を期待しています。

サミイさんの音楽にもいつも感激させられます。
音楽かじった者の端くれとして、毎回「どうしてこんな風に作れるんだろうなぁ」なんて
思いながら聞いてます。

これからも必ず観に行きますので頑張ってください!

URL | nalaniconey #- | 2014/04/08 10:51 | edit

Comment
list

コメントの投稿

Secret

Comment
form

トラックバック

トラックバックURL
→http://musicaltheater.blog130.fc2.com/tb.php/195-6eb0e3ef
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Trackback
list

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。