04 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 06

劇場つながり

各種観劇日記。基本的に劇団四季のみ、のはずが最近は色々と手を広げてます。書きやすさ優先でレポ内の俳優名は敬称略ですのでご了承くださいm(_ _)m

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Posted on --/--/-- --. --:-- [edit]

category: スポンサー広告

TB: --    CM: --

--

分身の術!  Second Of Life《2013年12月21日(土)/23日(月)》 

TipTapという劇団というかミュージカルプロデュースユニットを観る
きっかけとなったのは阿部よしつぐが、TipTapの前作「Countdow My Life」に
出演していたことだ。
阿部よしつぐはOOBJの「文七元結」の初演(?)の時の長兵衛役や、
「鏡の法則」の初演で観ていて良い役者だなぁと思っていた。
で、実際に「Countdown My Life」を観るとこれが非常に良かった。
話し自体も面白かったし、何より楽曲が素晴らしかった。

そんなTipTapの1年半ぶりくらいの公演、しかも新作ということで
否が応でも期待は高まる。
しかも、しかもだ。
「countdown My Life」同様に今回も3チームで回していたのだが、
そのうちの1チームは自分のためのキャスティングなんじゃないか?
と思ってしまうくらいのスーパーチーム。

阿部よしつぐ、吉沢梨絵、上田亜希子が揃っているのに観ないでいる方が
無理に決まっている。
このチームのもう一人、港幸樹だけは初見だった。

一昔前(それ以上か)にはいろんなハードロック系のバンドで
有名人同士がバンド組んだりするのが流行って(?)いた。
そういうバンドをスーパーバンドなんて呼んだりしていた。

日本ではそれなりに名前も知れているMr.Bigなんかもそうで、
結成当時は騒がれたりしたものだ。
White Snakeなんかはその代表みたいなものだが、あれはDavid Coverdaleと
仲間たちみたいなもんか。
マニアックなところを挙げればきりがない。普通の人が見たら「スーパー?」と
思うようなメンツでもファンにとってはスーパーだったりした。

日本だとGrand Slamなんてバンドもあった。
Reactionと44 MagnumとMake-upとPresenceがくっついたなんて画期的だった。
Loudnessなんかも一時期はEZOの山田雅樹やAnthemの柴田直人なんかがいて
なんでもありになっていた。

と、誰もわからないようなことを書いてしまった。。。


何が言いたいかというと(笑)、今回のキャスティングは自分にとっては
上記のスーパーバンドみたいなものだ。
でも上記の何がスーパーなのかわかってくれる人はきっとこのブログを
読んでくれている方たちの中にはいないだろうw
そしてこのキャスティングもスーパーだと思う人がどれだけいるか。。。


と、いつも以上にどうでもいい長い前置きになってしまった。。。
今回は4日間のみでA~Cチームが上演時間を入れ替えながら毎日1回ずつ
公演を行っていた。
初めに書いておくと自分はCチームだけを2回観た。
当初は1回だけの予定だったのだが、これはもう一度観で理解を深めたいと
思ったのだ。
初めての作品はストーリー追うことに集中したりもするので
広い目で中々観ることができないし、単純に素晴らしい舞台だったからだ。

というわけで「Ordinary Days」以来2ヶ月ぶりにやって来た上野ストアハウス。
131223_1.jpg

ちなみに近くの道路からはスカイツリー全体が見える。
写真だと小さいけど、実際見るともっと大きく見える。
131223_2.jpg

という今回のキャスト。

作曲家志望の男:阿部よしつぐ
彼女     :上田亜希子
昔の彼女   :吉沢梨絵
バーのマスター:港幸樹


今回の公演は12月23日のCチームの大千秋楽をもって終了したので
普通にネタバレ書いてしまおうかとも思ったのだが、今後DVDにもなるし
「Countdown My Life」のように再演もあるかもしれないので
ネタバレOKの人だけ続きをどうぞ。

と、その前にあらすじ(公演チラシに記載の物)だけ。

<あらすじ>
心の病気を煩った彼女のために二人で新しい生活を始める作曲家志望の男。
彼女にはいないはずの男の昔の彼女の声が聞こえていた。
彼女の為に全てを犠牲にして夢を諦め仕事に打ち込む中
本当に自分が望んでいたものを見失い二つ目の人生を歩む決意が揺らいでいく。
彼女の心を取り戻すためには何が必要なのだろうか。


というわけで、大々的にネタバレ含む感想はこちらから↓

この作品は躁鬱病という重いテーマに真っ向から取り組んだ作品だ。
全体としては観る前から身構えてしまうような重いテーマであるにも
関わらず、相変わらずの素晴らしい楽曲やこれ以上ないキャストの演技が
組み合わさり、自然とのめりこんでいける作品だ。
4人の登場人物の誰を基準にするかによって、重いテーマだけではない何かを
どう捉えるかは変わってくるだろう。


上演時間は1時間30~40分くらいだろうか。
その間観客は一息つくことも出来ない濃密な舞台が進行する。
あ、ほっと一息的な場面がないわけではないが(山田葬祭とかタクシーとか)
それ以外のシーンが濃厚すぎるので、自分はそれらのちょっと笑えるシーンでも
緊張の糸を切ることが全くできなかった。
それに山田葬祭のシーンは確かに可笑しいのだが、昔の彼女(吉沢梨絵)が
関係者に何を言われているかを考えると切なすぎたりもするのだ。


とにかくオープニングからこの作品の世界にガッツリと持って行かれる。
最初のマスターの歌~昔の彼女の歌~全員で歌う歌の流れで
劇場の外からは完全に遮断され、作品の事以外を思考することが出来なくなる。
ここまでは別に泣けるような展開でもなかったりするのだが、
自分はここまでで結構胸いっぱい。
今回も素晴らしい楽曲を作って来た小澤時史と作者である上田一豪の力を
見せつけられた感じだ。
その素晴らしい作品と音楽を余すところなく体現するキャストの演技と歌。


面白おかしい愉快な話ではないし、大きな感動で泣けます的なものでもない。
作品のテーマとしても万人向けではないかもしれない。
自分も実際に観るまではちょっと引いてしまうんじゃないか、
とも思っていたが、年の最後にとんでもないものを観た気がする。


観ていてこれだけ登場人物たちに引き込まれてしまうこともそうそうない。
その分観ているのが辛くなる。
話自体は泣くような話ではないと思うのだが、登場人物に完全に感情移入して
しまっているので、その目線で泣けてきてしまう感じだ。


作曲家志望の男が夢を全てあきらめて、彼女の病気を治すために尽力するが、
躁鬱病のために突如攻撃的になったりする彼女に対してや、
その才能(だけ)を愛していた昔の彼女を利用してしまったという自責の念の
中で自分がどうして行くべきなのかを見失いかけていく。

そして彼女は昔の彼女の声を聴きながら、男に対して自分だけを見てほしい、
救ってほしいと願う。

昔の彼女は二人を見ながら捨てられてしまって、もう何も出来ない自分を
悲観しながらも男を忘れることが出来ずにいる。

マスターはそのすべてを俯瞰している。

彼女と昔の彼女の関係性が不思議な感じでどうなるんだろうなと思っていたが
終盤に真実が明らかになる。
彼女と昔の彼女は実は同一人物。
男の理想の女性になりたくてそれを演じていた彼女が作り出してしまった
もう一人の自分。

最終的に男は昔の彼女を消す選択をして終わる。
一見この物語の中では悲しいながらもハッピーエンド的な感じかな、と
思っていた。
1回目は目の前の物を追うだけで精いっぱいだったので深く考えなかったが
2回目を観てあれ?と思うことがあった。


作品の冒頭でマスターが「この部屋から誰もいなくなった」と歌う。
それに続いて昔の彼女が「私の翼はもう救ってあげられない」と歌う。
そしてラストにマスターが昔の彼女の歌と同じメロディーで
「僕の羽根が君を守る」と歌い、作曲家志望の男がマスターに向き合う。

ちょっと待て、これってもしかすると・・・

昔の彼女を消し去る選択をした男だが、元の彼女を守る理想の自分を
新たに創り出してしまったんだろうか。
そう考えると冒頭のマスターの「誰もいなくなった」に繋がる気もする。
考え過ぎだろうか。
この辺の解釈も色々とありそうだなぁ。

とにかくヘビーで難しい作品ではあったが、見応えがあり過ぎるほどあった
素晴らしいものだった。


書いた通りキャストは全員これ以上ないというくらい素晴らしかった。
その中でも今回特に目を引いたのが彼女役の上田亜希子。
今更なのだがこんなに良い女優さんだったのね、とつくづく思った。
一つ一つあげるときりがないので書かないけど、この役を演じる上で
存在感、演技、歌とどれをとってもパーフェクト。
この人は新感線などの大きな舞台にもアンサンブル的な感じで出ているが
今後もこの規模の舞台で「上田亜希子」としての存在感をたっぷりと
感じさせてくれる舞台を観たいものだ。


今回の公演のDVDは3月に出るらしいので早速予約しておいた。
生の舞台にはかなわないだろうが、こちらも楽しみだ。


ここまでこの作品に気分的にどっぷりとつかっていながら
今日は文七元結観劇という両極端さ。ついていけるだろうか。。。

そして悲しすぎる昔の彼女を演じていた吉沢梨絵は翌日にいきなり
「れれれのれ~」と歌うのだろう(笑)
もう一人の自分を作り出さないことを切に願って、文七を楽しむことにする。


最後に。こんな内容の作品なのにふざけた記事タイトルで申し訳ありませんm(_ _)m

よろしければポチっと
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 劇団四季へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

Posted on 2013/12/24 Tue. 09:29 [edit]

category: その他舞台

TB: 0    CM: 2

24

コメント

れれれのれ(^w^) 

私もその歌詞お気に入りで吉沢さんブログにSecondの感想ともにメッセージを送りました。
劇中、彼女が作曲家に「覚えててくれたの?」という場面がありました。あれは理想の自分(昔の彼女)の時を辞めて一回別れていたのですか? 昔の彼女の時はまだ付き合っていなかったのでしょうか。本当 この舞台一度では理解が難しいです。「そして誰もいなくなった」観る前は全員文字通り死んでしまうのかと思ったけど、本来の自分?がいなくなるという事なんですかね。世にも奇妙な物語っぽいと思いました。

URL | ナツコヤヨイ #mQop/nM. | 2013/12/24 11:02 | edit

Re: れれれのれ(^w^) 

>ナツコヤヨイさん

「れれれ~」はどの世代まで通用するんでしょうかね。
元々「れれれ」のシーンは大人たちがくすっと笑っていて子供は笑わない感じで。

彼女が「覚えててくれたの?」と言うのは理想の自分の時の記憶がないから
その間が空いてしまっているということだと思ってます。
昔の彼女が引っ込んで、本来の彼女の姿で戻って来たので、
阿部さんも少し驚いていたんじゃないかと。

ラストは・・・どう解釈するのが良いんでしょうかねぇ。
きっと設定はあると思うんですが、観客に委ねられている気もします。

URL | nalaniconey #- | 2013/12/24 12:33 | edit

Comment
list

コメントの投稿

Secret

Comment
form

トラックバック

トラックバックURL
→http://musicaltheater.blog130.fc2.com/tb.php/187-accb4769
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Trackback
list

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。