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劇場つながり

各種観劇日記。基本的に劇団四季のみ、のはずが最近は色々と手を広げてます。書きやすさ優先でレポ内の俳優名は敬称略ですのでご了承くださいm(_ _)m

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ロシアのカモメもフライドポテト食べるんだろうか?  かもめ《2013年9月14日(土)ソワレ》 

この作品もきっかけは何か(四季以外)を観に行った時にもらったチラシだった。
そして6月に吉沢梨絵プロデュースの朗読劇「楽屋」を観に行った時に
劇中でこの作品の登場人物のセリフが登場していたこともあって
何となく興味を惹かれた。
そしてキャストも興味深いところが顔を並べている。

何の知識も持ち合わせない自分にこの作品が理解出来るだろうか、
ちゃんと楽しんで観られるだろうか、という不安もあったが、
取りあえずチケットは押さえた。この「とりあえず」が重要だったりするw


という今回の作品はチェーホフ作の戯曲「かもめ」である。
130914_1.jpg

戯曲と聞いてしまうと何となく引き気味になってしまうのだが、
今回はキャストに対する興味がそれを上回った。

で、やってきた初めてのシアターコクーン。
130914_2.jpg

ここはオーチャードホールと併設されている座席数747の中規模な劇場だ。
自由劇場をちょっと大きくしたくらいかな、と思っていたら思いのほか
大きかった。。。
写真で見るよりずっと大きいし、舞台の縦も横も結構広い。

席は端っこだったのでちょっと心配だったのだが、この劇場の造りであれば
端っこで観にくいということはない。遠近以外のハンデはなさそうだ。


という今回のキャスト。
パンフレットの表紙の4人だけ写真を載せてみる。
130914_3.jpg

130914_4.jpg

トレープレフ  :生田 斗真
ニーナ     :蒼井 優
ソーリン    :山崎 一
ポリーナ    :梅沢 昌代
メドヴェジェンコ:中山 祐一朗
マーシャ    :西尾 まり
ドールン:   :浅野 和之
シャムラーエフ :小野 武彦
トリゴーリン  :野村 萬斎
アルカージナ  :大竹 しのぶ

まぁ何とも錚々たるところが揃っている。
個人的に注目していたのはジャニーズらしくないジャニーズ、生田斗真。
この人に関しては以前から役者としては好感を持っていた。
最近5年位前のドラマ「魔王」の再放送を見てハマってしまい、
ついうっかりブルーレイボックスを買ってしまった。。。

蒼井優は今年初めの新感線で観ているのだが、あの時はなんせ席が遠かったので
もう少し近くで観られる今回はどんな演技をするか楽しみだった、

野村萬斎は基本的に能のあの言い回しのイメージしかないので
現代劇での演技は楽しみだ。

そして大竹しのぶ。どんな存在感を醸し出すのか。これは楽しみだ。


ということで今回もまだ公演中につき、そしてネタバレするので
この先はネタバレしても構わない人だけ読んでください。

観劇後の一番最初の感想。

「なんて後ろ向き、かつ内向的な作品なんだ」

この作品は喜劇と位置づけられているようだが、喜劇の要素が全く感じられない。
なのになぜ喜劇なのか。。。
帰り道に自分の中で少しずつ咀嚼した結果、出た答えは「これは皮肉だ」ということ。

登場人物をざっくり分けると生田トレープレフ&蒼井ニーナのヤングチームと
それ以外のアダルトチームに分かれるわけだが、
自分の人生に当事者意識を持たないアダルトチームにヤングチームの二人が
翻弄されて、破滅していく。
そんな哀れな人間たちの生き様を「喜劇」に見立てた皮肉なのだ。


劇中何度か笑いが起こるシーンもあるのだが、どうせここまで皮肉が
込められているなら、一切笑いは無しでやってもらった方が良かったかも。
もちろん笑いがこの作品の邪魔をするようなことはなかったのだが・・・


自分の現在の状況を自分ではなく周囲の状況や人の責任に転嫁して
「もっとこうだったら」「もっと幸せになりたい」「なんで自分は」と
卑下しながら生きていたり、あくまでも第三者であり続けようとし続ける
大人たちに反感を持ち、自分自身を進化させ前に進もうとした結果
自らの命を絶つことになる生田トレープレフ。

自分の世界とは違う大人たちの世界にあこがれてしまった結果、
破滅の道を辿ることになってしまう蒼井ニーナ。

そんな二人の若者を一見慮っているようでありながら、
結果的には見て見ぬふりで二人を破滅させてしまう大人たち。
最後にトレープレフが自殺した後、何かが起こったことを知りながらも
勘違いだとやり過ごそうとしたり、その事実を隠そうとする大人たち。
そんな哀れな人間たちの生き方を「喜劇」とした皮肉。
これがこの作品のすべてだと感じた。

この作品は素直に感動したり涙するようなことはないが、
大人と子供の図式は現代に通ずるところもあり、考えさせられることも
多い作品ではある。
どちらの立場で観るかによって、作品に対する思いも変わってきそうだ。
前向きな若い世代が見たらきっと憤りを感じて「ほら、だから大人は」と
思うことになるだろうし、自分のような大人側から見ると、
子供たちを理解はしつつも「そうは言ってもね・・・」と言いたくもなる。
どちらかというと大人側の要素が強くなってきている自分としては
痛いところを突かれたような気分にもなった。


これはそれぞれのキャストの役に対する理解度と実践力がむき出しの状態で
試される難しい作品だ。
自分の観劇後の思いからすると、今回のキャスト全員はそれぞれの役を
あるべき姿で演じ切っていたんだろうな、と感じる。
これはキャストたちの力量あってこそだろう。


あとは簡単にメインのキャストの感想を。

まずはトレープレフの生田斗真。
この人は良くも悪くもテレビで見る印象と全く同じだった。
存在感そのものに雰囲気が出るタイプではなさそうだ。
もちろんそれは役によっても左右されるかもしれないし、
今後どんどん変わっていく部分だとは思う。
今はまだ力技で押し切っていく部分も感じられるが、
トレープレフが感じている絶望感であったり焦燥はうまく表現されていた。
また別の作品でも観てみたいと思う。


ニーナの蒼井優。
新感線の時は元気いっぱいの女の子、という感じで自分がこの人に持つ
イメージと少し乖離があったのだが、ニーナに関してはイメージの通りだった。
この人はこういう役の方があっているんじゃないかと思う。
前半の無垢な女の子が自ら選んだ状況に翻弄されて落ちていく様を
しっかりと演じていたと思う。
落ちていく中でも自分の道を外れようとしない一本通った芯の強さも感じた。


トリゴーリンの野村萬斎。
個人的にはこの人が一番のヒットだったかも。
一見飄々としているように見えて、実はすべて計算して合理的に動いている
したたかさを持ったトリゴーリンを見事に演じていた。
初めて観るので何とも言えないが、どんな役を演じても野村萬斎であることを
感じさせないタイプなのではないだろうか。


アルカージナの大竹しのぶ。
この人は登場して第一声でその場の雰囲気を大竹しのぶ色にしてしまった。
そのくらいの圧倒的な存在感だ。
まぁ別の役も観てみないとだが、その存在感が役が持つものというよりは
大竹しのぶのものに見えてしまうところは痛し痒しといったところだろうか。
きっちりとアルカージナを演じていたので、何を演じても大竹しのぶという
タイプではない気もするが、他の役も観てみないと何とも言えないところだ。


この4人以外のキャストも皆見事にそれぞれの役割を果たしていた。
当然のことながらハラハラ感は皆無。
物語にぐっと集中してみることが出来た。
それでなければ一語一句聞き逃さず、それぞれの登場人物をじっくりと
見定めていくことはできない。


毎回観劇は楽しいながらも疲れるものだが、今回は特に疲れた。
その疲れもあとから作品を思い起こすと楽しく感じる。
やはりこれが観劇の醍醐味だと感じさせてくれた良い作品であった。

でも難しい・・・


さて、来週は李香蘭とウィキッドのマチソワだ。
最近マチソワするとものすごく疲れる。。。来週大丈夫だろうか。。。


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Posted on 2013/09/15 Sun. 18:33 [edit]

category: その他舞台

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15

コメント

早朝に失礼します。 

私も魔王ハマってました。それにしても…(←ネタばれ?)に過ぎでしたね。小林涼子さんがルックスがすごく好みで役も魅力的な役なのに演技がもったいないと思ってました。でも今 山田くんと7人の魔女 というドラマに出ていて演技が上手くなってる?!と思いました。奥貫薫さんの役がなぜターゲットになった(利用された)のかよく分からなかったのですが教えて下さい。

李香蘭は樋口さんの川島芳子楽しみですね。ウィキッドはエルファバ役の人の演技がblogを読んでいてすごく気になっています。もう観れないと思いますが、好きな役者さんが出たら行きたいです。石井亜早実さん、五所真理子さん、林香純さん、岸本美香さん…。失礼しました。

URL | ナツコヤヨイ #iuekdcok | 2013/09/16 04:36 | edit

 

妹が斗真ファンなので魔王観てました。
毎回ドキドキだったのに、最終回だけは納得出来なかった作品です。

かもめ…
こういう作品だったんですね。
難しそう、っていうか、元気な時に行かないと寝てしまいそうです。
でもジャンルとしては結構好きかもしれません。
それこそ本で読みたい感じです。

来週はマチソワですか~
相変わらず飛ばしてますね!
私はいろいろあって、チケット放出祭りになるかもです。

URL | 朋美 #- | 2013/09/16 07:11 | edit

Re: 早朝に失礼します。 

>ナツコヤヨイさん

普段ドラマはあまり見ないのに魔王はハマりましたねぇ。
客観的に見ると「?」というか「それは・・・」という部分もありましたが
大野君も生田君も良かったですよねぇ。
小林涼子さんはあれだけのポジションだったのに、且つ可愛かったのに
その後ブレークしなかったなぁ、と思ってました。

ちなみに奥貫さんはあの一族の会社で働いていたという接点ですね。
そしてお金を直人(生田斗真)の同級生から借りていたことから
利用されました。

樋口さんの川島芳子はどうでしょうねぇ。というか外すことはないでしょうね。
あれだけのベテランですからしっかりとこなしているでしょう。
ただ本当に樋口さんは濱田さんと直接比較されてしまうポジションだなぁ。。。と。
濱田さんが辞めてもまだこれがあったか、という感じでした。

そういえば最近林さん見かけませんね。。。心配です。。。

URL | nalaniconey #- | 2013/09/16 08:37 | edit

Re: タイトルなし 

>朋美さん

魔王の最終回はあぁなるしかなかったんだと思います。
あれだけやっておいてハッピーエンドにも出来ないですしねぇ。

はい。かもめは元気な時に行かないとしんどいです。
か~な~り~集中してみないとついていけないですし、
「?」というか「で?」が最後まで取れないかもしれません。
観る人がどういう意味付けをできるか、というところでしょうか。

あれ?放出祭りですか・・・
これで僕の負けは確定ですね。。。

URL | nalaniconey #- | 2013/09/16 08:41 | edit

 

おお、かもめ、行かれたんですね。
なんか、チェーホフは三谷幸喜演出の「桜の園」で
なんか良さが分からなくてもういいや…という感じになって
チケット取らなかったです。

蒼井優…。
私は逆に新感線の時の元気で可愛い感じが好きだったんですが。
今となっては。
私の三浦春馬くんから離れなさい。

大竹しのぶさんの舞台は一度は生で観てみたいなあと思ってます。

URL | なにわのねこ #41Gd1xPo | 2013/09/16 21:09 | edit

Re: タイトルなし 

>なにわのねこさん

チェーホフだからなのか、あの時代の作品だからなのかわかりませんが
まぁ難しいですよね、この手は。
ただ余計な装飾がない時代だからなのか、ある意味人間味があふれた作品だと思います。
むき出しの人間像というか。。。

そういえば噂になってますね。あの二人w
まぁ才能あるもの通しでおっさんとしては羨ましい限りで(笑)

大竹しのぶはさすがの存在感だと思います。
空気を一変させられる人ですね。
それが良くも悪くも作用するとは思いますが・・・
ただ一度は見ておくべきかと思います。

URL | nalaniconey #- | 2013/09/16 22:03 | edit

回答 

ありがとうございました。林さんは…少し前まで、はだかの王様のサテン役で出てたはずが…。ちょっと心配ですね。今度林さんが入団前に出演したことのある舞台を観る予定です。無事に行って来られたらブログにアップします。

URL | ナツコヤヨイ #LkZag.iM | 2013/09/16 22:39 | edit

Re: 回答 

>ナツコヤヨイさん

あ、そうなんですね。林さんはそこに出てたんですね。
林さんもファミリー専門になっているんで、ここらでちょっと雰囲気変えて出てきてほしいところです。
林さんが入団以前に出演した舞台ですか!
是非感想聞かせてください!

URL | nalaniconey #- | 2013/09/17 08:06 | edit

 

蒼井優さんは、共演する男性と次々恋愛するようなので、
三浦春馬くんはやめて、生田斗真くんにしておきましょうw
「はるま」から「とうま」へ。ほら、ちょうどいいじゃないですかw
なんか、同じくジャニーズの岡田准一さんとの恋愛騒動の時は、
ジャニーズ事務所側も「相手が蒼井優ならいい」と認めていたそうですし。(と、私がゴリ押し)

野村萬斎はかなり昔、蜷川さん演出の「オイディプス王」で観ました。
(DVD化されてて、Amazonでレビューも見られます)
すごく良かったです。
私もこの人の舞台をもう一度観てみたいです。

URL | なにわのねこ #41Gd1xPo | 2013/09/18 21:38 | edit

Re: タイトルなし 

>なにわのねこさん

やっぱり役に入り込み過ぎちゃったりすると恋愛感情に発展しちゃったりするんですかねぇ。
まぁお互い肥やしにすればいいんじゃないでしょうか(笑)
まぁまだ二人とも若いですし、この先も色々とあるでしょう。
って、お父さんの気分?w

野村萬斎はもしかしたら怪優?と思いました。
なんか色々と面白そうな引き出しをたくさん持ってそうです。
また見たいですねぇ。

URL | nalaniconey #- | 2013/09/18 22:08 | edit

楽屋って 

こんにちは☆

たしかに
あの六本木での『楽屋』、背景にあった『かもめ』の、ニーナ役に固執した、その執念ごときこだわりを
是非観たいとは思いますが、どーんと気が重くなりました(笑)

さて、
もうご存知かと推察しますが、
『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』

今度は、ブギの小川信太郎さん演出、秋葉原の劇場で観られます

10月11日(金)~14日(月)

そしてそして、
キャストとなる女優陣っ
今、注目の方々が、目白押し!
見逃せませんね☆☆

URL | 松 #qbIq4rIg | 2013/09/19 07:31 | edit

Re: 楽屋って 

>松さん

どーんと気分が重くなる、というより集中して観ないと何もわからなそうで疲れます(笑)
でも観終わった後いろいろ考えてると色々と面白味がじわじわと湧いてくる作品です。
機会があれば是非!

ニーナ役は特に抽象的というか直接的ではない表現が多い気がします。
あのセリフに表情を持たせて、さらに演技で表現するというのは結構な大変さかと。
それを演じこなす、という意味では「楽屋」で女優たちが固執するポイントもあるのかなぁ、と。
こればっかりは俳優じゃないとわからないんでしょうねぇ(笑)

はい!ブギの小川さん演出の「楽屋」知っております!
が日程的にちょっと厳しいんですよねぇ。。。う~ん、どうだろ。。。
確かにキャストは良いですよね。とても惹かれます。。。
う~ん、どうしよ。。。

URL | nalaniconey #- | 2013/09/19 09:01 | edit

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 |  # | 2013/09/21 01:48 | edit

Re: 観て来ました。 

はい~。
ブログ拝見&コメント書きました~。
それにしてもよくこれを見つけましたねぇ。。。

URL | nalaniconey #- | 2013/09/21 09:37 | edit

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 |  # | 2013/09/21 10:28 | edit

Re: 検索 

作品のブログは見ました。
まぁそのくらいならいいんでしょうけどね。
政治家が出て来ると途端にね…胡散臭くなるのはどうしてでしょうかねぇわ

URL | nalaniconey #- | 2013/09/21 23:01 | edit

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