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劇場つながり

各種観劇日記。基本的に劇団四季のみ、のはずが最近は色々と手を広げてます。書きやすさ優先でレポ内の俳優名は敬称略ですのでご了承くださいm(_ _)m

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真夏のシベリア 異国の丘《2013年7月6日(土)マチネ》 

いやぁ、暑い!
なんでも去年より約3週間、平年より約2週間早く梅雨が明けたようだ。
それなりに雨も降った気もするが、なんだかあっという間に終わってしまい
ちょっと拍子抜けだ。

そんな真夏を思わせる(というかもう真夏か・・・)陽気の中、
シベリアの話しを観るため、5月末以来の浜松町にやって来た。
130706_1.jpg


という今回のキャスト。
(写真)

九重秀隆         :荒川 務
宋愛玲          :佐渡 寧子
吉田           :中嶋 徹
神田           :深水 彰彦
西沢           :深見 正博
大森           :川原 洋一郎
杉浦           :小野 功司
平井           :維田 修二
宋美齢          :光川 愛
李花蓮          :団 こと葉
劉玄           :青山 裕次
宋子明          :青木 朗
蒋賢忠          :中村 伝
九重菊麿         :星野 元信
アグネス・フォーゲル夫人 :八重沢 真美
クリストファー・ワトソン :鈴木 周
メイ総領事        :高林 幸兵
ナターシャ        :西村 麗子


この作品の役割も南十字星や今後上演予定の李香蘭と同様に、
過去の哀しい出来事を風化させないため、語り継いでいくというところにある。
だから観客は次にこの作品が上演される時も観客であり続けること、
まだ観ていない人や次の世代にも観させてあげることが役割だ。
そのためだけかはわからないが、キャストは相変わらずベテランどころが占めている。

一見申し分ないように見えるが、個人的には三部作の中で一番問題を抱えている
作品だと思っている。
「語り継ぐ」という役割を担っているいるわけだから、もう少し説得力を持った
作品であってほしいと思っている。
キャストに関しては好みの部分もあるので、これは人によってというところだ。
これは後で何人かに関して書く。

どの辺に問題を感じているかというと、九重と愛玲の関係性だ。
あの内容を2時間半くらいの中に収めないといけないという制約があるので
九重と愛玲を恋愛関係に置かざるを得ないということは理解はできるのだが・・・

国を背負って自分の命を危険にさらしてでも、和平をやり遂げようとする
動機の重要で且つ大きな部分を占めるのが恋愛関係というのはどうも。。。
しかもパーティーで出会って(出会わされて)、そのまま恋に落ちるというのは
アリエルとエリックじゃないんだから・・・
ワトソンとフォーゲル夫人にしても、二人を出会わせることで何らかの
動きが出るのではないかという可能性に賭けるというのも解せない。
もちろん工作員だから他にたくさん工作してるんだろうけど。。。

南十字星の保科とリナの関係性も似たようなところがあるが、南十字星の場合は
二人の関係性はあくまでも添え物であって、物語の骨格をなすものではないから
特に問題にはならない。

九重と愛玲の関係性はこの物語の骨格の一部をなしてしまっているので
設定の違和感がそのまま物語に対する違和感に繋がってしまうのだ。
もちろんそこに違和感を感じなければ何の問題もないわけだが。。。

下手な生々しいリアリティは必要ないとは思うが、せっかくミュージカルという
エンターテインメントを使って史実を語り継いで行こうとしているわけだから
もう少し物語自体に説得力を持たせてほしかったと思う。
(物語上の)現在と過去を交互に進めていく演出や、細部の作り込みなど
さすが四季と思わせてくれる良いところもたくさんあるだけに、
余計にもったいなく感じてしまうのだ。


さて、ここでキャストに関して少し。

九重秀隆の荒川務。
ベテランらしく安心してみていられるのだが、この役に関しては石丸幹二の
イメージが強いため、どうしてもあの軽めの声に違和感を感じてしまう。
特に一幕最後の歌は声質と声量のせいで、佐渡愛玲の陰に隠れてしまうのだ。
あと佐渡愛玲との声の相性も今一つか。
元々そうなのか疲れのためなのかはわからないが、若干フラット気味に歌う
荒川務と若干シャープ気味の佐渡寧子という問題もあるかも。
演技自体は良いんだけどなぁ。
カーテンコールでの「やりきった」という表情には感動した。


愛玲の佐渡寧子。
昨年アスペクツオブラブで観た時も感じたのだが、この人はイチイチ完璧すぎる。
愛玲という役に対してまったく隙がない。
ここまで隙間なく演じられるというのはすごいと思う。
ただ、隙がなさすぎるがゆえに、九重との関係性の悪い面が強調されてしまうかも。
恋愛感情では動かなさそうだもんなぁ。。。(笑)
この人が演じるだらしない役を観てみたい。


ちょっと気になったのは吉田の中嶋徹。この人はずっとこの役を演じている。
こういう内容の作品なので今まではあまり気にならなかっただ、
今回はこの人特有の四季っぽさが気になってしまった。
特に冒頭の説明はあまりにカクカクと四季っぽくしゃべり過ぎで
逆に何を言っているのかわからない部分もあった。
ティモンとメレブ以外だとそこまでの違和感は感じない。


というわけで今回は作品の問題点を再確認する観劇となってしまったが
自分は次回もきっと観に行くだろう。
やはり問題は抱えつつも、変えられない過去の出来事を語り継ぐ機会は
そう多くはないのだ。

あとはなんかキャストの平均年齢高くなった気がするから、
若手もよろしくね~~


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Posted on 2013/07/08 Mon. 00:01 [edit]

category: 劇団四季:昭和3部作

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08

コメント

変わり者の意見 

私は昭和の歴史三部作の中で、 異国の丘 がいちばん好き(遺言の場面、船の場面、神田の登場場面…等)なので 三部作の中でいちばん人気がない? 評価が低いのが 残念です。歴史の観点とかよく分かりません。でも 別に過度?の愛国主義者でもありませんが、異国の丘 は李香蘭、南十字星 にくらべて 日本人の描き方が好きです。三部作でいちばん?評価が高い、李香蘭は日本人がかなり悪人として描かれています。中国人や反日の人が見たら独善的に描いてなくてきょうかするかもしれませんが。南十字星も李香蘭ほどではありませんが、保科以外の軍人は捕虜虐待、責任押し付けなど悪く描かれています。ただ李香蘭ほどは嫌悪感を少ない。李香蘭も歌は好きだし、川島芳子や愛蓮のキャラクターは好きだし。徳を以て恨?みに報いる とか 憎しみを憎しみで返すなら争いは未来永劫続くだろう などの歌詞はすごくいいんです。が…日本人として見ていて戦争に負けたからといって こうも日本を悪く描かなくてもな~ と思っていまう。愚かな日本人を寛大な中国人が許したという話に受けとれないだろうか?今までは 歌がきれい、愛蓮か好き 川島芳子 かっこいい 裁判所での歌 素敵 と 肯定的な事ばかり思ってきたけど 中国、韓国などの反日の話題を聞くことの多い?今 否定的な感想も出てきてしまった。こんなこと思うの私だけでしょうか。


文章下手でうまく伝えられませんが、最近の 感想でした。失礼しました。

URL | 多数決負け組、超絶変わり者 #LkZag.iM | 2013/07/08 02:35 | edit

誤字 

きょうかする→共感する

です。ごめんなさい。

URL | 多数決負け組、超絶変わり者 #LkZag.iM | 2013/07/08 02:38 | edit

オリジナルキャストの 

昔、九重役だった石丸幹二さん 日曜劇場 半沢直樹 で出番多いですね~。ご覧になりましたか?私、異国の丘 大好きで歌詞とか台詞暗記するぐらいハマったこともありました。四季の会に入るきっかけも異国の丘に感動してでしたから。でも石丸ボチさん、保坂愛玲が好き好きて、他では今いちハマれませんでした。(下村さん×佐渡さん、荒川さん×木村花代さん)ちなみに濱田めぐみさんを見たのも本作が初めて。

神田の深水さんは今でも素敵でしょうね。最後の方にナターシャに言う台詞が印象的。九重さんより、神田さんが好きです。

URL | 石井亜早実さんファン #xl3yL0pg | 2013/07/08 02:54 | edit

Re: 変わり者の意見 

>多数決負け組、超絶変わり者さん

レポでは否定的な部分を前に出してしまいましたが、僕も好きな場面はたくさんあります。
初めて観たとき遺言のシーンは「これは反則だろ」とウルウルしましたし、
神田のラストシーンも好きです。
歌も「明日への祈り」とか大好きです。特に最後は感動ものです。
ただ、一つの舞台作品として観た時に三部作の中では気になるところが多い作品でもあります。
最初の2回くらいはそんなこと思ってなかったんですけどね。。。

日本人の書き方。確かにそういう面はありますね。
どの程度かはわかりませんが舞台になった国に対する配慮はもちろんあるでしょうね。

日本人の書き方は、そういう事実もあったということでしょうね。
こういうことですからそれぞれに正義はあるわけですが、
反省すべきところは反省しましょう、と。
それをわかりやすい形で描くとああなる、と。
なんか、どっかの市長みたいですね(笑)
たぶんその視点で観た時に、エンターテインメントとして作品を見ると
日本人の書き方が偏ってないかという感想にもなられるんではないかと。
ちょっとへりくだり過ぎじゃないか?みたいな。

反日の話題を見ると悲しくなりますが、一方一部で話題になっている反韓デモの話題を見ても
同じような気持にはなります。何とかならんものか、と。
分かりあえないことがあるという事実を認めることも必要かな、と。
分からないから批判する、という方向ではなく。。。
僕は8年くらい海外生活があります。その中で自分は日本人で良かったと
様々な場面で感じてきて、誇りにも思っていましたが、
日本人ではわかりえないこともたくさんあるなとも感じています。

そういう意味でこれらの作品では日本人としてわかる、日本人が悪かったところは
分かりやすく書きましょうということなのかなぁ、と。。。

う~ん、やっぱり難しいですね(笑)

URL | nalaniconey #- | 2013/07/08 07:21 | edit

Re: オリジナルキャストの 

>石井亜早実さんファン さん

石丸さん、日曜劇場に出られてるんですね?全然知りませんでした。
基本的にほぼテレビドラマ観てないんで・・・
僕も九重=石丸幹二という図式が成り立ってしまっていて、他の人だと乗り切れないですね。
下村さんで初めて観た時はダンスのシーンで「ケツデカすぎるだろ」と思いw、
荒川さんだと歌が弱すぎる、と思ったり。。。
保坂愛玲はたぶん生では観ていないんですよねぇ。
佐渡さんが一番回数多いです。

神田の深水さんは相変わらず良いですよ。
ただそろそろ次の人も考えた方が良いのではとも思います。吉田もそうです。
僕は最後の吉田のまとめが好きなんですが、どうも今回はあの台詞回しが気になってしまい・・・

そろそろ全体的に世代交代は必要なんでしょうかねぇ。。。

URL | nalaniconey #- | 2013/07/08 07:27 | edit

 

私もnalaniconeyのおっしゃる異国の丘の問題点よく分かる気がします。
好きな作品なんですけどね。
なんというか、戦争時代のロミオとジュリエット、シベリア抑留、悲劇のプリンス、と
なんだかいろいろ詰め合わせすぎで、
結局何がテーマなの?って思ってしまいます。
確かにシベリア抑留だけだと、真っ暗すぎて物語にならないのかもしれませんが、
九重と愛玲のラブストーリーは、それだけで単品で見たい気がします。

佐渡さんを初めて観たのがこの作品でした。
保坂さんで観たかったので(東京初演と名古屋初演が保坂さんだった)
東宝にうとい私は「誰これ?」っていう感じでした。
その次に観たのがアムネリスでした。
アイーダ冒頭で「???」と思いながら見て
「おしゃれ」のシーンで
「ああ!異国の丘の人だと思ったけど、よく似た名前の違う人なんだ!」
と勝手に納得し、
家に帰ってパンフを見て「え!?同じ人!?」とびっくりしました(笑)
それくらいイメージが違いましたね。

URL | なにわのねこ #41Gd1xPo | 2013/07/08 12:44 | edit

Re: タイトルなし 

>なにわのねこさん

そうなんですよねぇ。
分かりやすくするために九重と愛玲のラブストーリーを軸にしてしっまたことで
わかりにくくなったというか、本来のテーマが活きてこないというか。。。
確かにシベリア抑留だけではミュージカルにはなりにくいんでしょうけどね。
個人的にはもっとそこをメインにしてもらうか、九重と愛玲の関係性をもっと
掘り下げてほしかったです。

僕も多分佐渡さんを初めて観たのがこの作品だった気がします。
観る前にアルプで御大が「あれだけの実力の持ち主が・・」というようなことを
インタビューで語ってたのを覚えてます。
かなり期待していったんですが、当時は歌い方がタイプではなく
演技がどうのこうのってさっぱりわからなかったので、期待外れだった記憶が。。。
初演のアムネリスの時も歌い方がなぁ・・・というのが第一印象でした。
ブロードウェイ版のCDを聞いていたせいかもしれません。

URL | nalaniconey #- | 2013/07/08 14:22 | edit

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