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劇場つながり

各種観劇日記。基本的に劇団四季のみ、のはずが最近は色々と手を広げてます。書きやすさ優先でレポ内の俳優名は敬称略ですのでご了承くださいm(_ _)m

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しんどいけどその分最高に面白い  Twelve≪2014年8月30日(土)ソワレ≫ 

望月龍平シアターカンパニー(OOBJも)の旗揚げ公演だったTwelve。
気になってはいたものの、初演は見逃してしまった。
当時は四季しか見てなかったし。

で、初めてこの作品を観たのが一昨年3月の再演の時だった。
この時は上演前の稽古を観させてもらう、という贅沢な経験をした。
その時の記事はこちら。

『おれってここにいて良いんだっけか・・・? OOBJ『トゥエルブ』稽古見学』

あまり意識してないのだが、舞台の見方が少しずつ変わってきたのは
この稽古見学が始まりかもしれない。
それまでは良いキャストとダメなキャスト、良い話とダメな話、良い歌と
ダメな歌みたいに目に見えるものだけを基準に観ていた。
それが稽古を見学して、表面には出てこない物を自分なりに探って
観るようになった気がする。
探ったものが間違ってる場合も多いが・・・

舞台はそれはもうこれ以上ないくらいのライブ感とむき出しにされる
登場人物たちの気持ちが痛いくらいに伝わってくる素晴らしいものだった。
開始直後に鳥肌がブワーっと立つという珍しい経験もした。

この頃は西葛西にある専門学校の施設を使うことが多く、
この時もその場所で行われた。
キャパは100前後くらいだろうか。日によっては空席がある時もあった。
西葛西は行きにくいし、まぁ旗揚げ後1年だしそんなものかなぁと思っていた。
こんなに良い作品なのにもったいないなぁ、とも思った。

あれから1年半弱が経過して、その間に望月龍平カンパニーは規模も中身も
大きくなり充実していった。
ただ、去年の段階で青山円形劇場での公演が発表された時は
「まだ早いのでは?」と正直思った。
青山円形劇場のキャパは376もある。大きくなって充実してきたとはいえ
このキャパの劇場での公演はまだ早い、と。
とは言え青山劇場は来年で閉館となってしまうので、この劇場でやるならば
今しかないというタイミング。

30日(土)に行った感じでは、満員ではないものの8~9割がた埋まっていたし
この日の昼の回は満員御礼だった。
平日はまだわからないが、それなりに入るのではないだろうか。
自分が勝手に思っていた「まだ早い」という危惧は徒労に終わった。
あ、もちろん喜ばしいことである。


そして今回はキャストも一新。
前回から継続しているキャストは一人もいない。
本来なら8番役の吉沢梨絵は張るはずだったのかもしれないが、
レディ・ベスの福岡公演と重なってしまっていて実現不可能。
それはそれで残念だが一部のキャストを除き皆ほぼ初見。
新しい人たちをこんな作品で観られるのは良いことかもしれないと
思いながらやってきた、去年の6月の「断色」以来の青山円形劇場。
140830_1.jpg

何やらホール前の広場のオブジェのあたりはすごいことになっている。
140830_2.jpg


という今回のキャスト。

1番 :松原剛志
2番 :神田敦士
3番 :山口馬木也
4番 :今拓哉
5番 :澤魁士
6番 :青木結矢
7番 :エリザベス・マリー
8番 :土居裕子
9番 :井口恭子
10番:村井國夫
11番:キムスンラ
12番:池田有希子
少年:櫛田祥光

守衛:菊池千花、堀さやか(たぶん)
盆人:内田弦輝、橋本薫(たぶん)


今回のキャストで観たことがあるのはウレシパモシリで観た澤魁士、
このカンパニーでは常連の青木結矢、四季のサウンド・オブ・ミュージックで
一度だけ観た土居裕子、元四季のキムスンラ、新感線の五右衛門ロックで
観た村井國夫の5人。あとは全くの初見だった。
それにしても村井國夫がこのカンパニーに出演するとは全くの予想外だった。
こんなキャスティングにもカンパニーが大きく成長したことが伺える。

会場に来てパンフレットを購入するまで誰が何の役をやるかわからなかったが
きっと村井國夫は10番で澤魁士は5番だろうなぁとは思っていた。
注目の8番は土居裕子。
実は前半の8番のシーンでちゃんと見たいシーンがあったので
たぶんそれがよく見えるだろう席を選んだ。

そしていよいよスタート。
キャストが入ってきてオープニングの歌が流れる。
やばい、この時点ですでにアップアップだ。
気持ちがどんどん高揚していく。
そしてSEが流れて動きが入る。前回はこの部分で鳥肌全開になってしまったが
今回は・・・いや今回も鳥肌全開になってしまった。
この時点ですでに自分の感覚が研ぎ澄まされて来ているのがわかる。

今回改めて気付いたのだが、冒頭でテーブルの上に乗っている少年を
12人の陪審員たちが取り囲んで見ているシーンで、他の陪審員たちが
すぐに少年から目を離す中、最後まで見つめているのは8番だ。
確か9番も最後の方まで見ていた気がする。
ここでこれから何が起こるかを暗示している。

審議の場面が始まると自分も観客席ではなくあの中にいて陪審員たちの
一語一句を聞き逃すまいと自然と感覚を鋭くしている。
そうなると気持ち的には観ている方もかなり無防備な状態になる。

なので命の重さというテーマにそれぞれの立場や考え方で、意見を述べて
いく陪審員たちに対して納得したり、憤ったり、ムカついたり、イラついたり
悲しくなったり、と観ている側もどんどん削られていく。

前半が終わった時点でかなりクタクタ(笑)
とりあえず席を立って気持ちを入れ替える。
早く後半が観たい気持ちは満々でも、芝居に対するワクワク感というよりも
立ち向かう準備を楽しんでいるという感じだ。
後半は更に登場人物たちが抱えているものが明らかになっていくので
心の準備はしっかりしておかないとマズイのだ(笑)

そして作品のテーマである命の重さを否応もなく突きつけられ、
自分であればこれをどう捉えるのか、どう行動するのかの判断を迫られる。
ポイントはそのような状況に置かれても、それが決して不快ではないことだ。
なぜかと言うと、あの空間にいる観客はすでに観客ではなく、
12人の陪審員たちと同じところに立っているからだ。
そして登場人物たちと同じように自分の中にあるものと葛藤しながら、
もしくは冷静に事件の状況判断をしながら判断せざるを得なくなる。
繰り返しになるが、いずれの場合も根底にあるものは命の重さ。


こういうことを散々書いてしまうと気が引けてしまう人もいるかもしれない。
確かに無条件に楽しむような作品ではないかもしれない。
それでも一つのエンターテインメント作品として楽しむことも出来る。
楽しめる要素の一つはキャストたちの最高の演技。
一人一人があまりにも生々しい。
陳腐な言い方になってしまうが、まさに役を生きているのだ。
それぞれが良いのはもちろん、全体の塊としての説得力が凄い。

それから作品の成り立ちの素晴らしさ。
全く持って隙がない。
無駄な瞬間がなく全てが理に適っている。
12人の登場人物たちがそれぞれバラバラに動いているようで、
ちゃんと人物像を説明している。
一人ずつ追ってみていると面白いかもしれない。
演出の望月龍平が色々と細かく指示をしている部分も多いと思う。
ちょっとした演出で色が変わったり深くなったりするのを
稽古見学の時に見ているので、きっと今回もあんな風に作り上げて
行ったんだろうなぁと思う。


ということで、やっぱりこの作品は一度観るだけじゃもったいない。
この回の分しかチケットを取っていなかったのだが追加することにした。
これだけの作品が観られるというのはすごいことだと思うので、
ちょっとでも興味がある人は是非!


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Posted on 2014/09/01 Mon. 00:12 [edit]

category: OOBJ:本公演

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