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劇場つながり

各種観劇日記。基本的に劇団四季のみ、のはずが最近は色々と手を広げてます。書きやすさ優先でレポ内の俳優名は敬称略ですのでご了承くださいm(_ _)m

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このところ天気が悪いのは彼がいないから?  君よ生きて《2015年8月30日(日)》&李香蘭《2015年9月5日(土)》 

前回に引き続き、今回の記事もちょっとダイジェストを。

先週土曜日のブロードウェイミュージカルライブの翌日、
6月末以来の望月龍平カンパニーの「君よ生きて」を観て来た。
場所は全国公演の最終公演地である横浜。
全国各地で行われた公演も盛況&好評価だったようでなによりだ。
小さいカンパニーとは言え、かなりレベルの高い作品だと思っているので
ファンとしてもうれしい限りだ。

この日は昼公演を観に行ったので、午前中に横浜についてまずは腹ごしらえ。
このブログで横浜と言えば刀削麺企画もあったりするのだが、
そこまでの時間もないので、会場近くのランドマークタワーで昼食。

食べたのは陳健一の麻婆豆腐。
150831_11.jpg

香辛料の香りも良く、味も自分好みで旨かった!
辛さも段階から選べるので、辛いのが得意でない人も大丈夫。
自分もあまり得意ではないので、下から二番目を選んだ。

店を出てピカチュウに見下ろされながら、いや見下されながら会場へ。
150831_10.jpg

会場では出演者のブロマイドが売られていた。
石井亜早実が出ていれば間違いなく買うのだが。。。w
150831_7.jpg

というこの時のキャスト。

大川善吉     :小西のりゆき
大川トモキ    :高橋航大
大川朝子・ハルエ :伊東えり
日高邦夫・豊田部長:武藤寛
山本清治・久保  :青木結矢
相原敏郎・山岡  :富田浩児
小山チズ・ミユ  :平川めぐみ
アリョーナ・さとみ:武田優子
バイトちゃん   :石橋佑果

東京公演の時とは朝子・ハルエ役、チズ・ミユ役が変更に。
伊東えりも平川めぐみもこのカンパニーでは常連だ。


東京公演がプロデビューだったトモキ役の高橋航大は全国公演を経て
一回り大きくなったようだ。
時折舞台に乗っているというよりは乗せられている雰囲気もあったが
今回はしっかりと舞台に立っていた。
良くも悪くもちょっとこなれてきちゃった?という部分も見え隠れしたが
全体的には東京公演の時より良かったのでは。

この演目と言えば善吉役の小西のりゆき。
自分は相変わらずこの人の歌&芝居には弱いようで、何回観ても
毎回同じところでグッとくる。
いやぁ、本当に素晴らしい。

横浜公演では友人がボランティアスタッフをやっていたので
声をかけようかと思っていたのだが、お客さん対応でかなり忙しそうで
声はかけられなかった。

キャスト、スタッフ、全国の公演委員、ボランティアスタッフ、
様々な人たちの力で、自分が想像していたよりずっと大きくなった
この作品とカンパニー。
次の機会があれば興味がある人は是非観に行ってもらいたい。


ということで、今回メインの記事は戦争つながりでこの作品。
150905_1.jpg

劇団四季ではなく、浅利慶太名義の作品となった李香蘭である。
四季の作品ではなくなったため、キャストも新しいところが続々と。。。

杉本役がやっと芝清道から変更になったのは個人的には大きい。
いや、別に彼の杉本が嫌いとか、ダメということではなく
いい加減新しい人に変わった方が良いだろうと思っていた。
それを言ったら李香蘭の野村玲子もなのだが・・・
まぁ、ここは外せないのかな。
とは言え今回も笠松はるがキャスティングされているので、
少しずつでも入れ替わっていって欲しいなぁ。

四季の作品ではなくなってもキャストが当日じゃないと判らないのは変わらず。
ま、作品主義の言い出しっぺの人の公演だからね。。。

劇場に入るとキャストボードの前には花が。
150905_3.jpg

他にもシューゾーの花もw
150905_4.jpg

今全米オープンでアメリカにいるせいかこのところ天気が悪いぞww


という今回のキャスト。
150905_5.jpg

李香蘭  :野村玲子
川島芳子 :雅原慶
李愛蓮  :秋夢乃
杉本   :上野聖太
王玉林  :村田慶介


少なくとも川島芳子は雅原慶で観たかったので、まぁとりあえず良かった。
坂本理咲の川島芳子はちょっと違う気がして・・・
個人的にはあまり得意なタイプではないこともあり・・・


作品に対する感想は前回と同様なので割愛w
前回のレポートはこちら。
なのでメインキャストとちょっと気になったところだけを。

まずは李香蘭の野村玲子。
気がかりだった歌は前回と同様。必要最低限は歌えているとは思うのだが
やはりミュージカルなんだから歌にもプラスαの説得力は欲しい。
この人の歌はもともとちょっと声がふらついたりするので、
そこはしょうがないとしても、綺麗に出る所とそうじゃないところの
落差も激しくて、いきなりボンっと声が出てくるような印象になってしまう。

ただやはり芝居の説得力は流石で、これも前回同様なのだが
ラストの裁判所の場面での玉林の殺され方を聞いている時の
「背中で聞いている」感は、そこらの俳優には出せないのではないか。
こういうのを見るとやっぱりすげぇなぁ、とは思うのだ。
それだけに歌がね・・・

そして今回は若いキャストが多いこともあって、バランスの悪さはあった。
一人だけ別のところ(次元)で存在してしまっているような。
ベテランの成せる業で魅せる演技が全体のバランスを欠かしてしまって
いるようで、痛し痒しと言ったところか。


川島芳子の雅原慶。
この人は歌声が濱田めぐみに似ていることもあって、川島芳子を演じている
のが想像しやすかった。
声も好きだし歌い方も好きである。
作品の中での存在感は、前回の樋口麻美より濱田めぐみに近かった気がする。
濱田めぐみとの違いは、雅原慶の方が全体的に柔らかい。
その柔らかさのせいか、より観客に近いところにいる気がする。
濱田めぐみの川島芳子は物語を俯瞰して観客に情報として伝えてる一人芝居。
それに対して雅原慶の川島芳子は、作品の中では外から俯瞰している部分は
濱田めぐみと同様ながら、観客に対して訴えかけているように見えた。
それだけに観ていて苦しくなるのは雅原慶の方かもしれない。

この時代に起こったことをただのストーリーテラーとして伝えるのではなく
自分で全て背負いこんでそれを観客にぶつけている感じ。
なので一幕終盤や二幕終盤~処刑される場面はかなり感情を揺さぶられた。
個人的にはかなり好きなタイプの川島芳子だった。


愛蓮の秋夢乃は観るのいつ以来だろうか・・・
と思って調べてみたら、なんと前回の李香蘭以来で2年ぶりだった。
久しぶりに観た彼女は何も変わらず秋夢子じゃなくて、夢乃だった。
あ、これは悪い意味じゃなくて。
彼女の直線的なところがある芝居と歌は愛蓮にあっていると思う。
久々に聞いた彼女の歌はやっぱり上手いなぁ、と。


そしてやっと登場した新しい杉本、上野聖太。
やっぱり見た目的にも雰囲気的にも杉本はこっちだと思うのだ。
このまっすぐなすがすがしい感じも、「幸せの押し売り」をしそうな感じも
芝清道より良かった、というか合っていたと思う。
ただ見た目の問題か、年齢の問題か、李香蘭とのバランスは悪い(笑)


作品としては3部作の中では一番好きな作品だし、3部作という枠を外しても
好きな作品の上位に来る。
それだけに今回ちょっと残念な部分もあった。
それはアンサンブルのバラつきだ。歌の部分も踊りの部分も
四季の時の公演では気になったことがないバラつきが散見された。
今回の公演は全体的にそうなのか、自分が観た時だけがそうだったのかは
わからないが・・・

という感じで気になる部分もあったが、やはり良い作品だし今後も定期的に
上演されるべき作品であることに間違いはない。

その時は新しい香蘭が観たいなぁ。。。(しつこい?)


四季じゃないけど四季みたいなもんだから、よろしければポチっと
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Posted on 2015/09/07 Mon. 19:44 [edit]

category: 劇団四季:昭和3部作

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07

秋劇場だから「はる」はまだ遠いのか? 李香蘭《2013年9月21日(土)マチネ》 

昭和3部作は作品のテーマの重さであったり、たぶん劇団内での位置づけなどの
影響もあってか、なかなかメイン(主役)のキャストが変わりにくい。
それまで演じていた人間の退団による変更くらいしかないのでは?
というくらいに変わらない。

南十字星はまだいいかなぁ、という感じはするが異国の丘や特に李香蘭は
そろそろ本格的に変更していかないと伝わるものも伝わらなくなりそうだ。
と、いきなり辛口になってしまったが、今週のキャスト変更で
李香蘭が野村玲子と笠松はるのダブルになった。
ちょうど今週のチケットを持っている!これは!!

と期待に胸ふくらませ劇場へ向かった。
今回は李香蘭とウィキッドのマチソワ観劇だったのでカレッタの駐車場に
車を停めて、歩きで浜松町の劇場まで。

真っ昼間だが気持ちよく散歩できる季節でよかった。
めったに通ることがない浜離宮のわきの道路に沿って行く。
130921_1.jpg

これもめったに見ることがない劇場の後ろ姿。
130921_2.jpg

見えているのは自由劇場か。
川沿いのは水道局の建物です、はい。

というわけでやって来た四季劇場 春/秋。
130921_3.jpg


自分が一服している間に先に入口のキャスト表を確認に行った嫁が
首を振りながら、手で「違う違う」と合図しながら戻ってくる。

なんと、今日に限って(?)李香蘭が野村玲子に戻っている。。。
すっかりはる香蘭を観るつもりでいたし、このブログもその辺メインにと
頭の中でシミュレーションしていたのに・・・
これではまたブログの内容を考え直さないといけないではないか!!
どうしてくれる!?四季!!ww

という今回のキャスト。

李香蘭  :野村 玲子
川島芳子 :樋口 麻美
李愛蓮  :秋 夢子
杉本   :芝 清道
王玉林  :神永 東吾


まずは作品に関して少し。

昭和3部作の中では個人的にはこの作品が一番気に入っている。
歴史的な観点がどうこう、という部分は色々な解釈があるだろう。
自分はそこまで歴史に詳しいわけでも研究しているわけでもないので
史実と比較してこの作品がどうだ、という部分に関しては触れようがない。
ただ少なくともこの作品なりに当時を伝えようとしている。
観る側としてはそれを観たなりに受け取ったものを解釈し、
それを周りに伝えていく、という部分では他の2作品と同様だ。

あくまでも自分はこの作品をミュージカルという一つのエンターテインメント
として気に入っている。
どういう部分を気に入っているかというと、それは全体のまとまりだ。
曲にしても何か一曲テーマにでもなるような突出した曲があるわけではない。
ただ一つの作品という塊として迫ってくるものが素晴らしいと思っている。
なので一つ一つのシーンが訴えかけてくるものが大きいし、
気持ちを揺さぶられる。

ただ今回や前回、いや前々回からすでにかもしれないが、
その塊にも少しずつ綻びが見え始めている。

その綻びの一番の、そして唯一の要因は李香蘭を演じている野村玲子だ。
もう何年も前から野村玲子が声に問題を抱えているのは四季ファンの間では
周知の事実である。
ただ存在感であり、当然のことながら演技力であったりそういった
声の問題を補って余りあるものがある。
今回の舞台でも終盤の裁判のシーンで玉林がいかに死んでいったかを
聞かされているときの佇まいや表情はそうそう出来るものではない。
やはりこういうところは見事だ、と思わされた。
声も復活してエビータを演じたり、キャスティングには疑問もあったが
JCSでマリアを演じてもいる。
今回の李香蘭も全体的には大きな問題もなく歌えてはいたとは思う。

しかし、だ。

野村玲子基準で観れば特に大きな問題もないのかもしれないが、
やはり他のしっかりと歌えるキャストと並んでしまうと、
その声が持つ力が不足してしまっていることは否めない。
このままでは作品が持つメッセージさえしっかりと伝わらなくなってしまう。
おそらくこの作品を観る四季ファンには「声大丈夫だろうか?」と
不安に思いながら観ている人も少なくないのではないかと思う。
その要素があるだけでも作品に没頭できなくなる。
ドキドキハラハラしながら観るような作品ではないはずだ。
この作品はミュージカルなのだから。。。

この作品が四季にとって大切な作品であるならば、もっと早く今の問題を
解消すべく動いてほしいと思う。
今回で言えば野村玲子と笠松はるの立ち位置が逆転していてもいいではないか。
はる香蘭を観ていないので、実際にそれが可能だったのかはわからないが
少なくともそういう動きがもっと見たかったというのが正直なところだ。
四季の舞台で森光子が観たいわけではない。

と、キャストの話になってしまったところで次は川島芳子の樋口麻美だ。
この人が川島芳子にキャスティングされたのを見ても特に驚きはなかった。
まぁこの人が(良い意味で)無難なところだろうなぁ、と。
それと同時に、まだこの人は濱田めぐみと直接比べられないといけないのか
とも思った。
もちろん樋口麻美しか演じてない役もあるわけだが、どうも濱田めぐみと
直接相対しているイメージが強い。
そのことで損も得もしているだろうが、自分の中では損をしているという感じだ。
それはもちろん自分が濱田めぐみが大好きな女優であることが前提に
なってしまっているためではあるのだが・・・

で、今回の川島芳子はどうだったかというと、これが期待以上に良かった。
全く何の問題もない。ベテランらしく安心して観ることが出来た。
ただ気になったことが一つ。良いとか悪いとかいうことではない。
元々の設定がどうなっているかはわからないのだが、濱田めぐみの川島芳子とは
決定的に違う部分がある。
それはこの作品における川島芳子の立ち位置だ。

濱田めぐみの場合は、特に1幕はあくまでもストーリーテラーという第三者として
外から作品中で起こる状況を見ていて、時にはシニカルに、時には悲壮感をもって
舞台と観客席を繋げる役割を果たしていた。

それに対して樋口麻美の川島芳子は第三者ではなく、自分も状況の中に混じっている。
それが悪い、ということではない。ただ違う、というだけのことだ。
保坂知寿の川島芳子を観ていないのでそもそもどちらなのかはわからない。
ただ自分の中では濱田めぐみが完全にデフォになってしまっているので
一つ残念だったシーンがあった。
川島芳子が処刑されるシーンでは、初めて実体としての川島芳子が現れて
死んでいく、という印象を持っていた。
樋口麻美は第三者ではないので普通にそのまま出てきて処刑される、
という流れになっているので、この場面の印象が薄くなってしまった。
まぁきっとこれも含めて二人の違いは良し悪しではなく、
二人の持っているものの違いと、観る側の好みの問題だろう。
ということで良い川島芳子だった、と思う。


二人だけでかなり長くなってしまったが、この二人がこの作品の大部分を
占めているのでしょうがない。
というわけで、他のキャストに関しては割愛w

あ、一つだけ。
杉本もそろそろ変わろう(笑)


ということで李香蘭に関してはここまで!
次、ウィキッドのマチネの感想に行ってみよ~~~!

明日以降に・・・


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Posted on 2013/09/22 Sun. 23:33 [edit]

category: 劇団四季:昭和3部作

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22

真夏のシベリア 異国の丘《2013年7月6日(土)マチネ》 

いやぁ、暑い!
なんでも去年より約3週間、平年より約2週間早く梅雨が明けたようだ。
それなりに雨も降った気もするが、なんだかあっという間に終わってしまい
ちょっと拍子抜けだ。

そんな真夏を思わせる(というかもう真夏か・・・)陽気の中、
シベリアの話しを観るため、5月末以来の浜松町にやって来た。
130706_1.jpg


という今回のキャスト。
(写真)

九重秀隆         :荒川 務
宋愛玲          :佐渡 寧子
吉田           :中嶋 徹
神田           :深水 彰彦
西沢           :深見 正博
大森           :川原 洋一郎
杉浦           :小野 功司
平井           :維田 修二
宋美齢          :光川 愛
李花蓮          :団 こと葉
劉玄           :青山 裕次
宋子明          :青木 朗
蒋賢忠          :中村 伝
九重菊麿         :星野 元信
アグネス・フォーゲル夫人 :八重沢 真美
クリストファー・ワトソン :鈴木 周
メイ総領事        :高林 幸兵
ナターシャ        :西村 麗子


この作品の役割も南十字星や今後上演予定の李香蘭と同様に、
過去の哀しい出来事を風化させないため、語り継いでいくというところにある。
だから観客は次にこの作品が上演される時も観客であり続けること、
まだ観ていない人や次の世代にも観させてあげることが役割だ。
そのためだけかはわからないが、キャストは相変わらずベテランどころが占めている。

一見申し分ないように見えるが、個人的には三部作の中で一番問題を抱えている
作品だと思っている。
「語り継ぐ」という役割を担っているいるわけだから、もう少し説得力を持った
作品であってほしいと思っている。
キャストに関しては好みの部分もあるので、これは人によってというところだ。
これは後で何人かに関して書く。

どの辺に問題を感じているかというと、九重と愛玲の関係性だ。
あの内容を2時間半くらいの中に収めないといけないという制約があるので
九重と愛玲を恋愛関係に置かざるを得ないということは理解はできるのだが・・・

国を背負って自分の命を危険にさらしてでも、和平をやり遂げようとする
動機の重要で且つ大きな部分を占めるのが恋愛関係というのはどうも。。。
しかもパーティーで出会って(出会わされて)、そのまま恋に落ちるというのは
アリエルとエリックじゃないんだから・・・
ワトソンとフォーゲル夫人にしても、二人を出会わせることで何らかの
動きが出るのではないかという可能性に賭けるというのも解せない。
もちろん工作員だから他にたくさん工作してるんだろうけど。。。

南十字星の保科とリナの関係性も似たようなところがあるが、南十字星の場合は
二人の関係性はあくまでも添え物であって、物語の骨格をなすものではないから
特に問題にはならない。

九重と愛玲の関係性はこの物語の骨格の一部をなしてしまっているので
設定の違和感がそのまま物語に対する違和感に繋がってしまうのだ。
もちろんそこに違和感を感じなければ何の問題もないわけだが。。。

下手な生々しいリアリティは必要ないとは思うが、せっかくミュージカルという
エンターテインメントを使って史実を語り継いで行こうとしているわけだから
もう少し物語自体に説得力を持たせてほしかったと思う。
(物語上の)現在と過去を交互に進めていく演出や、細部の作り込みなど
さすが四季と思わせてくれる良いところもたくさんあるだけに、
余計にもったいなく感じてしまうのだ。


さて、ここでキャストに関して少し。

九重秀隆の荒川務。
ベテランらしく安心してみていられるのだが、この役に関しては石丸幹二の
イメージが強いため、どうしてもあの軽めの声に違和感を感じてしまう。
特に一幕最後の歌は声質と声量のせいで、佐渡愛玲の陰に隠れてしまうのだ。
あと佐渡愛玲との声の相性も今一つか。
元々そうなのか疲れのためなのかはわからないが、若干フラット気味に歌う
荒川務と若干シャープ気味の佐渡寧子という問題もあるかも。
演技自体は良いんだけどなぁ。
カーテンコールでの「やりきった」という表情には感動した。


愛玲の佐渡寧子。
昨年アスペクツオブラブで観た時も感じたのだが、この人はイチイチ完璧すぎる。
愛玲という役に対してまったく隙がない。
ここまで隙間なく演じられるというのはすごいと思う。
ただ、隙がなさすぎるがゆえに、九重との関係性の悪い面が強調されてしまうかも。
恋愛感情では動かなさそうだもんなぁ。。。(笑)
この人が演じるだらしない役を観てみたい。


ちょっと気になったのは吉田の中嶋徹。この人はずっとこの役を演じている。
こういう内容の作品なので今まではあまり気にならなかっただ、
今回はこの人特有の四季っぽさが気になってしまった。
特に冒頭の説明はあまりにカクカクと四季っぽくしゃべり過ぎで
逆に何を言っているのかわからない部分もあった。
ティモンとメレブ以外だとそこまでの違和感は感じない。


というわけで今回は作品の問題点を再確認する観劇となってしまったが
自分は次回もきっと観に行くだろう。
やはり問題は抱えつつも、変えられない過去の出来事を語り継ぐ機会は
そう多くはないのだ。

あとはなんかキャストの平均年齢高くなった気がするから、
若手もよろしくね~~


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Posted on 2013/07/08 Mon. 00:01 [edit]

category: 劇団四季:昭和3部作

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08

ハマさんを探せ! 南十字星《2013年5月26日(日)マチネ》 

今回久しぶりに南十字星の観劇で浜松町に行くことになり、
ふと前回がいつだったかと調べてみると12月1日のJCSだった。
なんと半年以上行っていなかったとは、我ながらびっくりである。
まぁ春と秋はずっと固定だったし、自由の演目は・・・という感じなので
仕方がないのだが。。。

で、半年ぶりだから何か変わったかも、とハマサイトグルメのサイトを見ると
なんとURLが変わっている。
URLが変わるとはよっぽどのことだ。
いざ着いてみると何かがおかしい。。。
あ!!!!いない!!!!ハマさんがいない!!!!
(ま、そんな大事ではないがw)
130526_5.jpg

運営会社が変わったのか、サイトを含めプロモを請け負っていた会社が変わったのか。
なんとなく後者のような気がする。
サイト含めの発注だったからURLを変更せざるを得なかったとか。
昔働いてた会社で似たようなことがあったもんでw

久々の四季劇場春&秋。
天気が良くて気持ちが良い。
130526_1.jpg

日曜のマチネのためか人も多い。
130526_2.jpg

全然チェックしていなかったのだが、どうやらこの日がライオンキングの
5000回目だったようだ。
130526_3.jpg


という今回の『南十字星』のキャスト。
130526_4.jpg

保科勲         :阿久津 陽一郎
リナ・ニングラット   :秋 夢子
島村中将        :菊池 正
原田大尉        :鈴木 周
塚本少尉        :前田 貞一郎
ニングラット博士    :脇坂 真人
ルアット・ニングラット :渡久山 慶
ニルワン        :赤間 清人
キキ          :池松 日佳瑠
オットー・ウィンクラー :吉賀陶馬ワイス
原田春子        :佐和 由梨
岡野教授        :維田 修二


さて、こういう作品に関して何を書けばいいのか。
こういう作品の役割は戦争に限らず、2年前の震災なども含め風化させることなく
何らかの形で後世に伝えていくべき役割を担っている。
この作品はそれを『演劇』というエンターテインメントを通じて行っている。

どこぞの市長ではないが、自分は歴史家でも何でもないので、
南十字星の舞台となった時代に実際にはどのようなことがあったのかは
教科書で習った以上のことは知らない。
ちなみに日本史は好きだったけど世界史はまるで駄目だった。
特に横文字の名前が一切覚えられず。。。

この作品で取り上げられた題材に関しては、提示された通りの事しかわからないし
それに対して何かが言えるわけでもない。
ただ提示されたものを粛々と受け取るだけだ。
提示されたものをどう捉えるか、次の世代にどのような形で伝えていくかは
観た側の判断に委ねられている。
個人的には観客は観客であり続けていれば良いのでは、と思っている。
この作品が興業として成り立たなければ再演もされなくなってしまうだろうし
再演されなければせっかくのメッセージも伝わらない。
だから観客はこの作品が途切れることがないように見続ければいいのだ。

こういう作品にとって大切なのは如何に観客の心に深いものを残せるか、
忘れられないものを残せるか、というところに尽きる。
初演の時に違和感を感じた保科とリナの設定も、如何に観客の心に
分かりやすく届けるかという視点に立ってみると違和感はなくなる。
今回は久々だったからどうだろう、と思っていたが全く違和感は感じなかった。

今回の公演でこの作品が持つ役割は観客に余すところなく伝えられるだけの
完成度があったことは言うまでもない。

初演から保科を演じ続けている阿久津陽一郎の演技は、
四季のこの手の作品だと説明臭くなったり、綺麗すぎたりしてしまうところを
円熟の演技で自然に演じていた。
終盤、処刑の時間を知らせるベルが鳴った後の頭を掻くようなリアクションは
演技とは思えないほどで、この場面でかなりやられた。。。
いやぁあれは参った。


リナの秋夢子は若干セリフが気になるところもあったが、それを補って余りある
歌の素晴らしさがあった。やはりこの人の歌の説得力は凄いものがある。
個人的には「別離」という曲がこの作品では一番好きなのだが、
この場面は本当に良かった。

阿久津陽一郎と同じく初演から出演し続けている原田大尉の鈴木周や
ウィンクラー役のワイスも欠かすことが出来ない。
とはいえ次の世代も作っていかないといけないところではあろうから、
次回以降の公演では新しい保科やリナをはじめとした新しいキャストにも
期待したいところだ。


ということで次は異国の丘か・・・
誰がプリンスやるんだろ?
飯田兄&中井智彦のビーストコンビのどちらか?

いずれにしてもこの南十字星と同様に救いがない話しのなので
心してかからねば・・・


ところでハマさんは本当にどこへ行ったのだろうか。。。?


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Posted on 2013/05/27 Mon. 19:45 [edit]

category: 劇団四季:昭和3部作

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