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劇場つながり

各種観劇日記。基本的に劇団四季のみ、のはずが最近は色々と手を広げてます。書きやすさ優先でレポ内の俳優名は敬称略ですのでご了承くださいm(_ _)m

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世界史はニガテです  壁抜け男《2014年3月8日(土)ソワレ》 

十二分に楽しめる作品ではあるものの、物語の結末と「人生は最高」と
前面に押し出されるメッセージとのギャップに釈然としない
気持ちも残る『壁抜け男』。

あの結末の後に「人生は素敵、人生は最高」という気持ちにはなりにくい。
まぁ余計なことは考えず演技と音楽と小洒落た空間を楽しめ良いのだが
好きな作品だけにこの釈然としない気持ちもなんとかしたい。
というわけで前回観たときに「今度は小難しく観てみよう」などということを
書いてしまった。

そんなこと書いておいていつも通りの「楽しかった~」的なレポートにすると
嘘つきおぢさんになってしまう。
おぢさんなのはどうしようもないが、嘘つきにはなりたくない。
というわけで自分としてはかなり珍しく、原作本なるものを買ってみた。
140308_3.jpg

原作なので物語上は舞台と大きく違っている部分はない。
ただ、デュティユル以外の登場人物が舞台とは違って、背景くらいの
役割だったり、イザベルは「ブロンドの美女」として登場する、
という設定の違いはある。
あとデュティユルは壁抜けの能力が身に付いてから1年間は能力を
使わないでいた、とか。
能力を使うきっかけが役所(原作では登記庁)の次長(舞台は部長)から
罵られたからというのは共通の設定だ。


とりあえず簡単にさくっと感想から。


原作を読んだ後に観る舞台はどんなものか、と思いながらやって来た自由劇場。
140308_1.jpg

セミの一生を終えたと思っていた下村デュティユルが再登場し
新聞売りに厂原時也が入り、この辺の違いも今回の楽しみになった。

という今回のキャスト。
140308_2.jpg

デュティユル :下村 尊則
イザベル :坂本 里咲
部長/刑務所長/検事 :青木 朗
八百屋/娼婦 :佐和 由梨
デュブール医師/警官2/囚人/弁護士 :明戸 信吾
B氏(公務員)/警官1/看守1/ファシスト:金本 和起
C氏(公務員)/乞食/看守2/裁判長 :川原 信弘
画家 :永井 崇多宏
M嬢(公務員) :戸田 愛子
A夫人(公務員)、共産主義者 :久居 史子
新聞売り :厂原 時也


さて、再び羽化した下村セミ、もとい下村デュティユル。
しがない小市民ぽさもありながらスマートさもある飯田デュティユルと比べて
見た目含めて(失礼!)スマートな感じはない。
ただ、その分ユニークさがありそのユニークさのおかげで作品の雰囲気が
より和やかになり、それが客席にも確実に伝わっている感じがあった。

そんな暖かさの中だからこそ際立ったのが裁判のシーンでの毅然とした態度。
後から考えると、これが自分的には結構ポイントになるシーンの一つだった。

最初の登場の時は観てる方もちょっとハラハラしながらという感想も
ちらほら見かけたが、自分が観た回に関しては特にそんなこともなかった。
そりゃあれだけのキャリアを持っている俳優なのだから、
しっかりと仕上げてきているんだろう。

デュティユルとしては、飯田デュティユルは石丸幹二直系の正統派で
下村デュティユルはちょっとわき道にそれている感じ。
これは単純にタイプの違いというだけで、どちらがいいとか悪いとかではない。
実際どちらのタイプでも作品にマッチしているし、自分はどちらも自然に
受け取ることができた。

カーテンコールで観客に歌わせるときはちょっとどもったりして
実はここが一番緊張してる?という感じで可笑しかった。
口もプルプルしてたしw。


そして新聞売りとしては初登場(?)の厂原時也。
ソング&ダンスで久しぶりに四季の舞台に復活している。
この人は存在感は小僧枠ではあるものの、ギラギラしているように見えて
ちょっとしたワルガキ風だ。
この役を有賀光一以外で観るのは初めてだったので、
新聞売りがあの声ではないことに最初はちょっと違和感を感じたが、
舞台が進んでしまえば特に気になることもなかった。
ただ全体的に暖かくて柔らかい雰囲気の中、この人だけは少し硬かったかな。

キャストに関してはこんなところだ。
カーテンコールもお約束のように2回観客も歌い、「人生は最高」という
雰囲気の中幕が降りた。


さて、自分がこの作品に対して暖かくなると同時に釈然としない気持ちにも
させる「人生は最高」という言葉。
原作を読んだうえで観劇した結果、この言葉はメッセージを伝えるための
手段として使われているのではないかと思った。
そのメッセージを伝える手段が原作と舞台の一番の大きな違いではないかと。

そのメッセージとは何なのか?ということを考えるためには、
この作品が書かれた背景を考慮しなければならないだろう、ということで
ちょっとだけ原作者やその時代背景を調べてみた。
学生だった頃、日本史は得意というか好きだったのだが、
世界史はまるっきりダメだったのでこれはちょっとした苦行だったw
カタカナの人名&地名が全く頭に入らず、毎回赤点みたいな感じで。
ま、苦行だったというほど調べてないけど。。。


この壁抜け男が書かれたのは1943年。当時は第二次世界大戦の真っ最中だ。
当時のフランスはナチスドイツの占領下にあった。
1940年にパリを含めたフランスの大部分が占領されている。
一応独立政府も認められてはいたものの、この政権は傀儡で実質的には
ドイツに支配されていたようだ。
ナチスドイツといえばアドルフ・ヒトラー。
力を手に入れ、行使し、最終的には滅んでいる。
時代や洋の東西を問わず、力を手に入れたものは使わずにはいられなくなり
その結果その力を手に入れたことによって滅んでいくというのは
よく聞く普遍的な話ではある。
驕れる者は久しからず、ということだ。

原作ではデュティユルは力を手にしてから1年間は何もせずにいたが
上司を陥れるために力を使って以来、その力の魅力に気づいてしまう。
そして銀行強盗などをして名が知れ渡る。
銀行強盗が目的というよりは力を使いたかったのだ。
さらにそれが自分だということを知らしめたいという自己顕示欲に捕らわれ
警察に捕らわれては脱獄を繰り返す。
舞台ではわかりやすくするためか、イザベルに知ってもらうためという設定に
なっている。
そして最終的にはその力によって・・・ということだ。
原作の作者であるマルセル・エイメはヒトラーを含めた権力者の象徴として
デュティユルを書いたのではないか?と思ってしまった。

マルセル・エイメは世の中や人物を風刺する作品を多く書いていたようだ。
そして自らが考える正義を行動にも移したりしていた。
戦時中ユダヤ人たちを擁護したり、戦犯としてとらえられた作家を
救出したりもしている人物だ。

観劇中裁判のシーンのデュティユルの毅然とした態度がポイントだったと
書いたのは、それはミュージカル版の制作陣はこのシーンでのデュティユルに
マルセル・エイメの姿を重ねたのではないか?と思えたからだ。

作品中では変に話を盛り上げたりせず、何かを訴えかけるわけでもなく
ドキュメンタリーでも書いているかのように淡々と物語を進行させる。
物語の意味はわかる奴だけわかってくれというくらいに感じる。

一方舞台作品の方はエンターテインメントという側面もあるし、
よりドラマティックでわかりやすい形で観客に対して理解を促している。

ここが壁抜け男という作品の原作と舞台の一番の違いだ。
伝えたいメッセージは同じだが伝え方が違う。

そしてそのメッセージとは何か。
自分がこの作品(原作&舞台)から受け取ったメッセージは
「ありのままの自分の人生を愛せ」ということだ。
デュティユルという人物はその反面教師的な役割を果たしているのかも。

ま、間違ってそうだけどw

自分としてはこの解釈で行くことにした。
とりあえず釈然としない気持ちはだいぶ楽になった気がする。

ということで見せかけだけでも小難しいレポにはなっただろうか?(笑)


で、その壁抜け男を観に行く前にテレビを見ていたらメレンゲの気持ちで
ウィキッドが紹介されていた。
岡村美南、苫田亜沙子、松島勇気が登場していた。
なんか観ていたら未見の松島フィエロが観たくなってきた。
岡村エルフィも進化してるかも、今ならグリンダも鳥原ゆきみだ。
鳥原ゆきみはウィキッド初演時にネッサローズで観ている。
そんな彼女のグリンダはいかがなものか?
というわけで久しぶりに突発することに。

そんなウィキッドのレポはまだもうちょっとだけお待ちを・・・


やっぱり演劇は小難しく見ない方が楽しいかもw


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Posted on 2014/03/09 Sun. 23:05 [edit]

category: 劇団四季:壁抜け男

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09

雪を乗り越えて黄色い服の熟女を観る  壁抜け男《2014年2月15日(土)ソワレ》 

さて、スポンサーバナーもすっかり板についてしまったこのブログ。
前回ウィキッドが1月4日だったので、もう1ヶ月以上空いてしまった。
この間何をしていたかというと、特に書くようなことはしていない。
単純に何も観ていなかったのだ。
ちょっと惹かれたものとかはあったのだが、日程が合わなかったり
ちょっと観劇欲を損なう要素があったりで観に行けなかった。

ちなみにちょっと宣伝すると、こっちのブログは大体デイリーで
更新しているので「観劇もイヌもネコも好きだよ」という方は
のぞいてみてくださいm(_ _)m
このブログは現状では7~8割は親族か知り合いしか観に来てないw
アクセス数も少ないし。

「なにねのつながり」

こっちもよろしくお願いします!


というわけで久しぶりの観劇だったのだが、先週に引き続き今週も大雪。
自宅マンション内の子供の遊び場がこんな感じになってしまった。
まるで雪国だ。。。
140216_1.jpg

この雪のせいで機械式の駐車場が故障してしまい車が出せなくなり、
しかもバスは運休で、駅まで20分ちょっと歩いて行かなければならなくなった。
歩いている途中に「振り替えるか・・・」という気持ちが頭をもたげたが
そこは何とか頑張って雪道をテクテクと。。。

風は強いし寒いし、という悪条件の中なんとかたどり着いた自由劇場。
140216_2.jpg

いやぁしんどかった。。。

今回の演目はこれ。
140216_3.jpg

壁抜け男である。前回は秋劇場だったが、やはりこの作品は自由劇場の方が
似合っていると思う。


という今回のキャスト。
140216_4.jpg

デュティユル :飯田 洋輔
イザベル :坂本 里咲
部長/刑務所長/検事 :青木 朗
八百屋/娼婦 :佐和 由梨
デュブール医師/警官2/囚人/弁護士 :明戸 信吾
B氏(公務員)/警官1/看守1/ファシスト :金本 和起
C氏(公務員)/乞食/看守2/裁判長 :川原 信弘
画家 :永井 崇多宏
M嬢(公務員) :戸田 愛子
A夫人(公務員)、共産主義者 :久居 史子
新聞売り :有賀 光一


一部を除いてほぼ前回と同じなのだが、イザベルが樋口麻美から坂本里咲に
というちょっと今更感が漂うキャスティングが気になっていた。
それと今回は外部から下村尊則がデュティユルにキャスティングされている。
こっちはちょっとというかだいぶ楽しみではある。
一応2回分取ってあるので1回ずつで観られたらいいなぁ。


この作品は雰囲気も好きだし曲も好きだ。
「人生は素敵」と歌いながらのあのエンディングは何かの皮肉か?と
なんとなくもどかしくなってしまうストーリーも好きだ。
今回の観劇も途中まではこの物語にどんな思いが詰まっているのかを
探ろうと思っていたのだが、途中からはなんか気づかぬうちに
単純にこの作品を楽しんでしまっていた。
それにあのカーテンコールで何度も「人生は素敵」といわれてしまうと
劇場出るころには気持ちがほっこりとしてしまっていて、
あの何とも言えないエンディングの余韻が薄れていたりするのだ。
途中歌詞で「ん?これは・・・」と思う箇所は何度かあったのだが
それがどこでどう思ったのかも忘れてしまったww
なので今回もこの作品の真意は何にあるのかはよくわからなかった。
単純に観てしまうと皮肉にしか見えないんだけど。。。

ま、この作品は小難しいことを考えなくても楽しくなるからそれでいいのだ。
もう少し作品に対する理解を深めてからいろいろ考えることにする。


ということで今回のキャストの何人かの感想を。

まずは前回に引き続きデュティユルを演じた飯田洋輔。
今回最初に思ったのは前回よりずっと役が馴染んできたということだ。
良い意味での余裕が感じられた。
歌い方にもそれが表れているようで、メロディの中でのちょっとした
アクセントの付け方も「良いじゃん」と思わされた。
この人は器用なタイプというわけではなさそうだが、この人が演じる役は
それぞれ理に適っていて「この役ってこうだよな」と思わせてくれる。
デュティユルも何の違和感もなく、観る側も変な力を入れずに観ることができる。
この「壁抜け男」という作品は肩の力を抜いてみないと楽しめない作品だと
思っているので、まさにうってつけな飯田デュティユルだ。


それとは対照的だったのがイザベラの坂本里咲だ。
もちろんこの人はベテランなのでハラハラドキドキするようなことは
まったくもって皆無なのだ。
ファンの方には申し訳ないが、稽古写真でこの人がキャスティングされたのを
見たときは正直がっかりした。
嫌いではないんだけど自分にとっては面白味が感じられないタイプなのだ。
それに何よりものすごく今更な感じがしてしまい・・・
デュティユルとのバランスも悪そうだし。
実際に観てみて、思ったほど見た目のアンバランス感はなかったのだが
やはり「デュティユルは熟女系が好きなのか?」とは思ってしまったw
まぁそんなことは置いておいて、今回気になったのは歌だ。
前回の樋口麻美は調子が悪そうということもあって、歌いにくそうに見えて
しまった。
坂本里咲は調子は悪くなさそうだけど、歌いにくそうに見えた。
そんなところも今回この人を持ってきた意味に「?」を感じてしまった。
岡村美南とか持ってくればいいのに。。。


他のキャスト陣は全員本当に良かった。
明戸信吾の見た目が若干腹話術の人形ぽかったがw

これだけ安心して作品を見せてくれるキャストが揃っている中で、
やはりイザベルだけがちょっと浮いて見えてしまったのは、
自分が坂本里咲を意識し過ぎていたからなのだろうか。。。
個人的にはイザベルはもうちょっと自然にデュティユルが憧れられそうな
感じであってほしい。
作品の本質とは全く関係ないけど。


この作品は来月にもう一度観るので、その時までにもう少し作品に対する
理解を深めて、次回はもうちょっと小難しく観てみようかな。

という今回の観劇でした。


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Posted on 2014/02/16 Sun. 23:14 [edit]

category: 劇団四季:壁抜け男

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52個のバラの花に驚き、壁抜けネコを疑問に思う  壁抜け男《2012年2月19日(日)マチネ》 

この週末は元々は土曜日の「Count Down My Life」しか予定を入れていなかったのだが
先週観た壁抜け男がものすごく好印象だったので気になっていた。
壁抜け男の千秋楽までのスケジュールと自分のスケジュールを考えると
チャンスは19日のマチネか、25日のマチネしかない。

とりあえず空席状況を見てみる。
なんか知らないけど19日はやたらと売れている。選択肢は少ない。
25日はまだまだ余裕があるが、選べる席の位置は似たり寄ったり。
熟考(?)の末、マチソワだとマチネの印象が薄くなってしまうので
19日のマチネに決定。

先週に続き秋劇場にやってきた。
ライオンキングが再開されているのと、壁抜けも売れているので
先週とは打って変わった人の多さだ。
120219_2.jpg

チケットを引き取りに行くとなにやら人が並んでいる。
ここで初めて壁抜けのバックステージツアーの日だったことを発見。
だから売れていたんだな。。。

ロビーも人であふれている。
120219_3.jpg

やっぱりこうじゃないと気分も盛り上がらないよなぁ。
という今回のキャスト。
120219_4.jpg

デュティユル     :飯田 洋輔
イザベル       :樋口 麻美
部長・刑務所長・検事 :青木 朗
八百屋・娼婦     :丹 靖子
デュブール医師・警官2
囚人・弁護士     :寺田 真実
B氏(公務員)・警官1
看守1・ファシスト   :金本 和起
C氏(公務員)・乞食
看守2・裁判長     :川原 信弘
画家         :永井 崇多宏
M嬢(公務員)     :戸田 愛子
A夫人(公務員)
共産主義者      :久居 史子
新聞売り       :有賀 光一


娼婦が前回の佐和由梨から丹靖子に変わっている。
たぶん元々の設定だとこの役は丹靖子に近いと思うので、これはこれで楽しみだ。

壁抜け2度目のレポートなので、今回はさっくりと。

デュティユルの飯田洋輔。
前回はまだちょっと歌がフィットしてないのかな?という部分も感じたが
今回は初っ端からまったく違和感もなく、まさにデュティユル。
歌も前回よりさらに安定してた。この1週間で何かが変わったというよりは
その時々のちょっとした調子の良し悪しだったのかもしれない。
作品が何とも言えない終わり方であっても、ほっこりとした暖かい気持ちになるのは
作品や他のキャストの力ももちろんなのだが、まじめで誠実でありながらも
ちょっとお調子者なデュティユルを完璧に演じている飯田洋輔の力も大きいと感じた。


イザベルの樋口麻美も前回より落ち着いた感じがした。
もしかしたら前回で樋口イザベルはこんな感じ、というのが
わかったからかもしれないが。
ただやっぱり必要以上に華やかで明るい雰囲気が漂っていると感じるのは
この人が元々持っているものだろう。


娼婦の丹靖子。
まぁこの人の演技はこの人じゃないと成り立たない。
他の人が同じ演技をしても絶対にこういう風にはならないし、なれないと思う。
そしてこの役はやっぱりこの人の方が適任だと思う。
娼婦歴40年のくたびれた感じが満載だ。
歌はわざとなのか、今となってはこういう風にしか歌えないのかはわからないが
決して歌えてはいない。音も上がりきらないし。
ただそんなところもこの役の一部だと思わせてくれる存在感だった。
聞くなら佐和由梨で見るなら丹靖子、といったところか。


この日は終盤のデュティユルとイザベルのシーンの時に地震があり、
場内も少しざわついたが、すぐに収まり最後まで何事もなく無事終了。
ちょっとびっくり&その後ずっとゆれてる感じがしてしょうがなかったが・・・

本編はしんみりと終わるが、その後のカーテンコールで華やかになって
何とも言えない幸福感に包まれるのは今回も同じ。
あのカーテンコールがあるのとないのでは、観劇後の余韻がまったく違うと思う。
くどいくらいに「人生は最高」と歌って終わるのは、どんなことがあっても
やっぱり生きていることは素晴らしい(ユタか!?)んだよ、
というメッセージかなと受け取ることにした。


一応せっかくイベント日にきたんだからと、終演後のバックステージツアーに
も参加した。
今回は参加者の数がものすごく多くて、1階席は満席で2階席にまで入っていた。
バックステージツアーに参加するのは「スルース」の時以来だ。
スルースの時はスタッフが仮面をつけて演出っぽいことをしていたが、
何せそういうことには素人であるスッタフがやってるのでグタグタ感が漂った。
まぁ、そんなグタグタ感も微笑ましくて面白かったけど。
今回の進行は舞台監督の人だった。
女性なのだがなんともサバサバとした飾り気のない人で、話しも面白かった。

秋のステージに上がるのは「55Steps」の時以来だ。
あの時は一人で上げられてしまい舞い上がっていたのと、客席も暗かったので
わからなかったが、明るい中でステージ上がると思いの外客席が近い。
舞台監督も言っていたが、客席から見るより舞台から見たほうが近く感じる。
2階席の人の顔もよくわかるし、目の前にいる感じだった。
つくづく「55Steps」の時は客席見えなくて良かった・・・と。

ツアーで気になったのは、デュティユルの家のバラの小道具だ。
バラの花は1幕では咲いてなくて2幕で咲くのだが、幕間に手作業でつけているそうだ。
驚いたのが花の数が全部で52個。しかも一つ一つに番号が振られている。
そしてどの番号をどこにつけるかも決まっている。
そんな細かいところにも拘って作られているんだなぁ。。。としみじみ。


が、バックステージツアーで一番気になったのは、作品にはまったく関係なく
当然登場もしない正体不明の布(袋だったような)だ。
壁を通り抜けているネコの絵が描いてあって、「何か文句あるか?」と言っている。
上の方には「壁抜け男の袋」とでかでかと書かれている。
あれは一体何だったのか・・・めちゃくちゃ気になる・・・

ちなみに絵で書くとこんな感じ。
120219_1.jpg


画伯とは呼ばないでください・・・


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Posted on 2012/02/20 Mon. 19:38 [edit]

category: 劇団四季:壁抜け男

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平凡だけど人生はそう言うもの 壁抜け男《2012年2月11日(土)ソワレ》 

約6年振り(正確には5年半くらいか?)の壁抜け男。
自分は6年前の時に一度観たきりだ。

その時は「大規模な作品には無い後味が心地よい作品」という印象だったが
釈然としない何となくもやもやっとしたものも残った。
何がもやもやっとしたかというと、ネタばれになってしまうので
これは後半に隠しておくことにする。

前回の公演の時は確か自由劇場だった。
作品の持つ味わいと自由劇場の規模や雰囲気がマッチしていたが
今回は『秋』での公演。
同じタイミングでエビータがあるし、タイミングの問題もあるので
しょうがないのだろうが、秋の規模と雰囲気の劇場だとちょっと違うかなぁと
思っていた。
また、今回は他の殆どの作品と同様に音楽はテープだ。

壁抜け男はピアノとあともう一人いれば良い構成なので、せめてそのくらいは
生にして欲しかった。
他の作品では味わえないあの雰囲気を醸し出す要素は、作品以外にも『場』の
雰囲気もあると思うのだ。
そんな『場』作りも含めて演出して欲しかったと思う。

それとサブタイトルの「モンマルトル恋物語」って一体・・・
前回までは「恋するモンマルトル」。
どっちもどっちだが、両方ともこの作品の本来の姿を表していないと思うので
こういう中途半端な物は付けないで欲しいなぁ。

そう言えば4月にスタートするアイーダのアンコール公演にも変なサブタイトルが。
「愛に生きた王女」て・・・
確かにそうなのかも知れないが、全くもって余計だと思う。

脱線してしまったが壁抜け男は6年ぶりだし、純粋に楽しみたかった。
それに今回は飯田洋輔が新しいデュティユルとして登場している。
飯田洋輔は声が良いし好きな俳優ので楽しみだ。

ライオンキングが劇場の保守点検期間中のため休演四季劇場は
圧倒的に人が少ない。
120211_2.jpg

今回の公演はかなり入りが悪いらしい・・・
まぁ確かに地味な作品ではあるのだが・・・

という本日のキャスト。
120211_1.jpg

デュティユル     :飯田 洋輔
イザベル       :樋口 麻美
部長・刑務所長・検事 :青木 朗
八百屋・娼婦     :佐和 由梨
デュブール医師・警官2
囚人・弁護士     :寺田 真実
B氏(公務員)・警官1
看守1・ファシスト   :金本 和起
C氏(公務員)・乞食
看守2・裁判長     :川原 信弘
画家         :永井 崇多宏
M嬢(公務員)     :戸田 愛子
A夫人(公務員)
共産主義者      :久居 史子
新聞売り       :有賀 光一


とりあえずはネタばれしない程度にちょこっとキャストの感想を。


まずは今回の目玉。デュティユルの飯田洋輔。
手堅くまとめて来そうな印象の人だし、歌も演技も安定感がある人だから
心配するようなことは何も無いだろうなと思っていたが、実際その通りだった。
出だしはちょっと声が掠れた感じで不安定な感じだったので、
不調かな?と心配したのだが、だんだん本来の声に戻ってきた。
ただ、彼本来(というか、今まで観た役)とはちょっと違っていたかも。
もしかするとちょっと歌いにくいのかもしれない。
曲によっては言葉数もすごく多いので、それはそれで大変だろうし。

役の印象としては6年前の石丸幹二に近かったと思う。
同じ役だからそんなに大きくぶれることも無いだろうけど。。。
しがない役人が予期しない力を得て、調子に乗って、自信もつけて行く
過程がわかりやすく演じられていた。
よくよく考えると素顔の飯田洋輔をまじまじと見るのは初めてだったが
石丸幹二ほど整った顔では無い分、デュティユルっぽさは出ていたかも。

観劇前の予想通り、期待していたものから良くも悪くもずれてはおらず
その意味では期待通りだった。まだそれ以上でもそれ以下でもないが。。。
回数をもっとこなしていくと、飯田洋輔らしさがもっと出てくるんだろう。

観劇後のなんとも言えない幸せな気分に浸れると演目言うことも合わせて、
もう少し後にまた是非見てみたいデュティユルだった。


それからこちらも今回が初登場の樋口麻美のイザベル。
この人は良くも悪くも「らしさ」が前面に出てしまうタイプだ。
その「らしさ」が好きな人ははまれるし、そうではないとしんどく感じてしまう。
やっぱり華やかさはある女優なので、イザベルが旦那に抑圧されている感じは
あまり出ていなかったかも。
ただキーパーソンではあるものの、物語の印象を左右するタイプの役では
ないので、作品の印象を変えてしまうものでは無いし、
ベテラン(だよね、もう)らしく、きっちり役を演じる彼女らしいイザベルだった。


この二人の脇を固めるキャストは実力派揃いなので、かなりの贅沢さを満喫できる。
新聞売りの有賀光一は、やはりこの手の役をやらせたら間違い無い。
個人的に夢醒めのエンジェル、アイーダのメレブ、アンデルセンのペーター、
そして壁抜け男の新聞売りは同じカテゴリーなので、
このカテゴリーを演じさせたら有賀光一が一番だ。有賀光一枠みたいなw


全体のレベルは高いので、余計な心配は無用でしっかりとこの作品の世界観に
浸ることが出来て、今回も観劇後のあの独特の幸福感を味わうことができた。
観終わった直後に「また観たい!」と素直に思わせてくれる作品だ。


が、やはり釈然としない部分もあり・・・
そんなところが独特の幸福感に繋がったりもするし、また観たいと思わせてくれる
要因の一つでもあるのだが。


と言うことで、この先はネタばれ含むので、もう観たよという人か
ネタばれしても構わない人だけ読んでください。
もうちょこっとだけ続きます。

とりあえずここで幕間と言うことで・・・

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Posted on 2012/02/12 Sun. 00:47 [edit]

category: 劇団四季:壁抜け男

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